薪ストーブ初心者は薪ストーブを焚くことで精一杯で料理をするところまで余裕がないだろうけど、ある程度の期間薪ストーブを使っていると、自然とだんだん余裕が出てきて、ただ焚いているだけでは物足りなくなってくる。そういう意味では2シーズン目、3シーズン目の人は炉内料理にも挑戦してみる良い機会だと思う。
炉内料理を自由自在にこなすコツは熾き火の状態の作りこみにある。薪ストーブを数時間焚いていると熾き火がそれなりにできる。その量で熱量は決まってくるので、自分が作りたい料理や素材に合わせた熾き火の量をまずは把握していこう。ピザやグラタンは強め、肉は中くらい、魚は弱め、焼き芋は極弱という感じだ。ちなみにピザの作り方はこちらの記事にまとめてあるので良かったらチェックしてみて欲しい。
薪ストーブの炉内料理の定番のピザに飽き足らず、今回はグラタンに挑戦してみた。火力などは基本的にはピザと同じだ。炉内に入れてチーズが溶けて微妙に焦げてきたところで取り出すとちょうど良い仕上がりとなる。
調理には「コンボクッカー」と呼ばれるダッチオーブンの蓋をスキレット代わりにも使える物がコストパフォーマンスが良くてお勧めだ。下のリンクの「私のおすすめ」のキャプテンスタグの10インチ(25センチ)の直径のものを私は愛用している。
実用性にこわだわる私はブランドに拘らない。鋳物の重量の蓋でしっかり圧力をかけた蒸し焼きができれば効果は変わらないわけで、鋳物についているロゴや文字の違いで味が変わるわけはないのだ。蓋と鍋のかみ合わせの精度など気にする人もいるようだが、どれも必要十分で「蓋が閉まらない」とか「圧がかからない」ほど違いがあるわけもないので、値段の安いこの商品で十分だと思う。同じ値段で2セット買えてしまう。2セットあればピザを連続で焼く時に焦がさずに使い回せるし、蒸し焼きのメイン料理とデザートを立て続けに作るなどパーティなどの際にもさらに活用の幅が広がる。
購入後の実戦投入前に行うシーズニングは、取り扱い説明書の手順通りに手間をかけてやらなくても問題ない。薪ストーブを使っているならばギンギンの熾き火の中に放り込めば一発だ!