時間のない時や細割りの薪が用意できない時には、ガスバーナーとか着火材を使うのも仕方ないけど、せっかく薪ストーブを使っているならば、マッチ一本だけで確実に点火できる技を身につけよう。
写真のように下段に太めの薪を土台にして敷いていき、上段に行くに従って少しづつ細い薪となるようにして井桁にプラミッドのような形で積み重ねていく。リレーのように炎というバトンを薪というランナーが渡していくことをイメージして、なおかつ空気の通り道を意識しながら薪を組んでいくのがポイントだ。いきなり太い薪には絶対に火がつかないのだ。そして最上部は割り箸程度の細くて短めの薪を上手に組んでいく。仕上げは杉の葉だ。煙を出さずに上手にスタートするコツは割り箸程度から指くらいの細くて短いの焚き付け用の薪を大量に用意することだ。
準備ができたらいよいよ焚きつけだ。新聞紙を導火線代わりにして上部から点火する。まずは杉の葉が燃えて熾きとなり、次に上部の細い薪が燃えていく。ゆっくりと確実に少しづつ下の太い薪へと火が移っていく。上部から燃やすのには理由がある。写真からも判ると思うが、燃えている薪の上に排煙の抵抗となるものがないので素直に炎が立ち上がって煙が出にくいのだ。