ソープストーン製の薪ストーブ「グランデノーブルデポ」の再着火の様子を動画で撮影してみた。
ありがちな動画は、途中で早送りしたり、カットしたりの編集で都合良いところだけを切り取ってしまうものだけど、それだとリアルタイムで、どのように炎が育っていくのかというところが判らない。
そこで、再着火前に、ガラスを掃除するところ、熾火を寄せるところ、木っ端を乗せるところを「その1」として、その後の薪を追加投入していき、安定燃焼に至るまでを「その2」としてノンストップで撮影したものを、無編集でそのままアップロードした。
長尺の動画なので、全部見るのは大変だと思うけど、グランデノーブルデポを実際に使う場合に、一晩焚いた後の翌朝の火入れの参考になると思う。
この動画からも解るように、アルテックの薪ストーブの上手な燃やし方は一度に大量の薪を投入するのではなく、炉内温度が低い時は少なめの細い薪を使って、ゆっくりと焦らずに燃やしていくのが良い。今回の動画撮影中は、早く温度を上げたいという気持ちから、薪を多めに投入してしまった状況もあったけど、その時は不完全燃焼してガラスが煤けている。炉内温度の上昇とともに、少しづつ薪の太さを増やしていき、最終的に熾火がたっぷりできてからは、薪の断面が正方形で1辺が6センチ、長さ35センチ(重量約1kg)程度の薪を2本づつ追加投入で使って巡行運転を続けるという形が良い。
これが、一番効率良く燃やす方法だ。一度に大量の薪、極太薪を投入するような焚き方は、最近の薪ストーブでは、NGと考えた方が良い。
アルテックに限らず、最近の新世代の薪ストーブは空気を極端に絞って燃やす設計になっているので、大量の薪、極太薪を投入すると不完全燃焼してしまう。
具体的に言うと、薪ストーブの機種やサイズによっても異なるが、安定燃焼時に概ね1時間に2kgの薪を燃やす能力しかない。それ以上の量の薪を投入すると、不完全燃焼して、本来であれば炉内で燃える成分を、煤や煙として無駄に煙突に放出することになる。
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コメント
おはようございます、かわはらさん。
うーん、目から鱗が落ちました。
このような動画を上げているのは、かわはらさんだけではないでしょうか。
経験に裏付けされながらも、へんなところに偏ったりせず、薪ストーブを敬愛する気持ちもほのみえて、色々な事を学べたような気がしました。
貴重な動画を上げてくださり、感謝しています。
ヒロさま;
そのように感じ取っていただきまして、光栄です。
他の人が出しているのと同じような動画を上げても、あまり価値も意味もないので、自分ならではの内容を心がけました。