私はトウモロコシは焼いて醤油をつけて食べるのが一番好きだ。
しかし、今回のは滅多に入手できない、さっき、もいできたばかりの新鮮なトウモロコシで生でも甘くて柔らかくて美味しいものなので、ちょっと変わった方法でいただくことにする。
素材本来の味を凝縮していただくには、ダッチオーブンでの蒸し焼きが一番だ。うまみがギュっと引き立ってくれる。皮つきのままダッチオーブンにぶち込んでやる。こういう調理方法の場合はそのままダッチオーブンに入る小ぶりのサイズのものがちょうど良い。
大きめのトウモロコシの場合は私が使っているキャプテンスタグの10インチ(25センチ)のダッチオーブンだとちょっと厳しいかもしれない。12インチ(30センチ)クラスの一回り大きなものが欲しくなるかもしれない。
薪ストーブのシーズンだったら当然天板で作るのし、今の時期でも肌寒ければ薪ストーブに火を入れるのだが、今回はガスコンロにかける。ダッチオーブンは薪ストーブやアウトドアだけで使うものだとは限らない。せっかくならば普通に台所でも活用してやろう。最初は強火、途中から中火にしてやり、中の音や立ち上がる香りに注意して焦がさないようにする。ある程度香ばしい香りがしてきたら火を止めて、しばらく蒸らしてやる。
トウモロコシの皮がこういう色になっていたら完成だ。
皮をむくとプリプリのトウモロコシが食べられる。調味料は何も要らない。感想は「甘っ!」の一言。見た目は茹でた感じと似ているけど、茹でて作った場合の水っぽさや味が薄くなってしまうこともなく、香ばしさと甘みが調和して、焼いて醤油をつけるのとはまた別の味わいがある。