薪ストーブをこれから導入しようと考えていて、住宅の設計をしている際に意外と見落としてしまって、忘れ去られてしまいがちな点がある。それは薪の搬入動線だ。
薪ストーブの機種とか、薪ストーブ本体を家のどこに配置してどのように煙突を立ち上げるかなどは、それなりに考えないと計画が進まないので、一応は考えられているけど、薪棚をどこに配置して、どのようなルートで家の中に移動するかが全く配慮されていないケースも見受けられる。
薪集めをして、薪割りをして、メインの保管場所や薪棚をどう設定するのかは、極めて重要だ。日常の使い勝手に大きく響いてくる。薪ストーブの機種検討するよりも、慎重に考えた方が良いくらいだ。日当たりが良く風通しの良い場所で、大量の薪を保管するスペースを設定して、スムーズな搬入動線をになるのが理想だ。搬入動線が悪かったり、保管場所が悪いと、時間や手間のロスが大きくなったり、乾燥不足の薪を常時使うようになってしまう。
メインの保管場所の他に、直近に焚く1週間分くらいのすぐ使う薪専用の棚を薪ストーブのすぐ近くの窓やドアの近くに配置すると、すごく便利だ。家の中に薪を積んでおく必要がなくなる。薪をくべたい時に窓やドアを開いてすぐに取れるので、家の中を薪を持って移動しなくて済むようになる。家の中も汚れにくくなるし、虫が家の中に保管中に冬眠から覚めて活動することもなくなるし、何よりも搬入のための手間、時間が大幅に削減できる。