薪ストーブの耐熱ガラスが煤けない秘密

よくネット上で薪ストーブの写真がアップされているけど、よく見るとガラスが煤けていたり、曇っていたりしているものが多い。焚きつけ直後の写真はガラスが綺麗なものが比較的多いけど、数時間とか一晩焚いた後のものだと、けっこう煤けてしまっているものが多い。
ドブレの700SL(ちなみに640CB/760CBにも同じ機能がある)には、強力で本当に機能している完璧とも言えるべきエアカーテンがある。これは伊達やお飾りやおまじないではない。そのため、丸一日、そして一晩焚いた後の今朝のガラスもこんな感じで透明で全く煤けていない。曇りもないし、舞い上げた灰の付着もほとんどない。(写真でガラスの右下あたりがグレーになっているのはガラスの向こう側に置いてあるリボンがついた鉢植えが透過して写り込んでいるだけで曇りではない)
薪ストーブの背面からエアカーテン用の空気を取り入れて、天板の下に設定されているダクトを通る間に高温に熱せられて、それが耐熱ガラスの上部から激しく噴出して、耐熱ガラスに煤や灰が付着しないように強力に保護するのだ。耐熱ガラスが保護されていることは朝のガラスが綺麗なことでも判るけど、炉内の側面を見ればさらによく理解できる。この下の写真のようにエアカーテンとして熱風が吹き付けている風圧で側面ガラスに近い部分にも煤や灰が吹き飛ばされて側面の炉壁にも汚れが付着していない様子が観察できる。
ちなみに炎が燃え盛っている状況でも、よく観察すると炎がエアカーテンに遮られて、直接耐熱ガラスに当たらずに折り返している様子が観察できる。このように温度が低い状況でも、煤が耐熱ガラスに付着しにくいように設計されていて、それが本当に機能していることが見て判る。
燃費が良い、暖かくて高性能、使い勝手や質感が良いとかいう基本性能が充実していることはもちろんだけど、炎が綺麗に楽しめるというのは薪ストーブの醍醐味なので、こういうところまで、きっちりと手抜かりなく配慮した設計がなされている素晴らしい薪ストーブなのだ。

かわはら薪ストーブは全国

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