薪ストーブと航空機に共通する欧米の技術

シアトルから試験のために日本に初めて飛んできた次世代の最新鋭の旅客機BOEING 787を羽田のANAの格納庫へ行って見てきた。
まだ国土交通省の認可が取れていないので、この後に各空港への給油や搭乗ゲートへの適合テスト等を終えてから、実際の運航は秋以降、とりあえず国内線で、羽田=岡山便あるいは羽田=広島便から開始するということだった。(この秋から運用ということも、薪ストーブと同じだ)
機体の大半が炭素繊維で作られていて従来のアルミ製の航空機と比較して、金属疲労や腐食の心配が激減して、メンテナンスコストが大幅に安くなる。そして軽くて従来機の767と比較して燃費が20パーセントも向上しているそうだ。最新技術の粋を結集して作られた米国製の航空機だけど、主翼や胴体など部品の35パーセントは日本製だということだった。
日本のハイテク技術が盛り込まれているけれども、全体を統合して一つのものを作り上げていく欧米の総合力、視野の広さというところは見習うべきだろう。
ボーイング社だけでなくライバル企業のエアバス社も含めて欧米の航空機メーカーが実質的に世界の空を独占しているということも、薪ストーブの世界と似ていると思った。触媒やクリーンバーンなどのハイテク機構を用いて、燃費や効率を向上させて性能を追求しているからだ。性能を極めた製品の美しさというのも共通している。
鋳物の薪ストーブは鋳型を作る必要があるので、大量生産しないとコストが回収できない。全世界でそれなりに売れないと商売として成り立たないのだ。国産の鋳物の薪ストーブが存在しない理由はそこにある。日本国内だけで通用する商品ではなく、全世界で受け入れられる性能を持つ必要がある。そのためには、欧米の視点というか、姿勢で製品開発しないとダメなのだろう。
メンテナンスコストを抑えて燃費を向上させるという意味では、触媒よりもクリーンバーンの方が良いのかもしれない。長い目で見たらメンテナンスコストを抑えられる方が結果的にはトータルコストが安くなるからだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする