観音開きの扉ってどうなのよ?

薪ストーブの扉の開閉方式にも色々あって、ひとつは普通のドアみたいにヒンジが片側についていてハンドルで一発で開けるタイプ。もうひとつはバーモントキャスティングス社のアンコールに代表されるような観音開きのタイプ。
観音開きの扉
観音開きタイプだと、開閉がやりにくい。ワンアクションでスピーディな操作ができないのだ。開閉の際にまず片側の扉をハンドルで回して引っかかりを解除して引っ張って開く。次に反対側の扉はハンドルなしなので、グローブを装着して手で開くというツーアクションになる。そして閉める時も同様で、ハンドルなしの扉を所定の位置まで手でゆっくりと接するように閉じてやり、その後ハンドル付きの扉をつまみ部分を引っ掛けるように閉めてやる必要がある。
この手間はピザとか魚を焼く時などに炉内で調理をする時に、素材を出し入れするわけだが、とても面倒だ。片手でサッと開閉できるシングルアクションの片開きドアに軍配が上がるのは誰の目にも明白だろう。シングルアクションであれば、片手で扉を開いて、そのまま素材を反対の手で入れて、投入後に扉を閉めるという一連の流れが数秒で完了する。炉内の温度を高温に保ちたいピザ焼きの場合などにとても合理的だ。熱い炉の前で扉の開閉操作、素材の投入でまごまごして、高熱にさらされることもなく快適に料理を作ることができるのだ。
そして観音開きの扉の場合には使い勝手がイマイチなだけでなく、扉のロック部分にも問題がある。これは実際に使っているユーザーの記事を見てもらうのが一番なので、この機会に紹介しておこう。
こういう機種でも、愛着を持って使っているユーザーやファンがいること自体は否定しないけど、事実を知らずに、イメージだけで購入して後悔して欲しくないので、敢えてこういう記事を書いている。欧米製の薪ストーブというのは、それなりに高価だし、一般の人にとってはそう簡単に買い換えられるものでもないので、慎重に判断してもらいたいと思っている。色々比較検討しないで、最初に見に行ったショールームで一目ぼれして決めちゃったとか、ハウスメーカーに勧められたままに、自動的にこの機種に決まってしまったとかいう例が実に多いのだ。
誤解されている人も多いみたいだけど、こういうデメリットを納得した上でバーモントキャスティングス社を選択する人がいれば、アース・リーでも全メーカー取り扱っているので、工事は可能だし、喜んで受注する。この商品の方が値段も高いし、維持費も高いので商売的にはとても美味しい。利益もたくさん、がっぽりなのだ。確実にドブレやヨツールを選択するお客様より儲けさせてもらえる。決して自分の商売にならないから否定しているわけではない。
この商品を気に入って使っている人のことまでを否定しているわけではない。本当に気に入って信念を持っていたら、私ごときに何を言われても揺るがないし、不愉快に思うこともないだろう。
購入後数年経って、あちこちガタがきてから「こんなはずじゃなかった」とか「何で教えてくれなかった」とか言われたくないので、事実は事実としての、正しい情報提供をしているだけだ。
メカ好きの人、質感にはこだわらない人、操作が複雑なのが好きな人、トラブルが起きても対応できる人、装飾の多いゴテゴテしてデザインが好きな人にとっては面白い惹かれる機種だと思う。私は嫌いだけど、好みの問題だろう。私は特にドラゴンがウォーミングシェルフを支えているところが一番嫌いだ。あれこれのトラブルの象徴のような気がする。(このドラゴン君も精度が悪くて取り付けも苦労するのだ・・・)

  
   
かわはら薪ストーブは全国

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする