何度でも同じ間違えを繰り返す日本人

関西電力での大飯(おおい)原発の再稼動が決定されたというニュースが流れていた。かなり衝撃的なものだったけど、意外とあっさりした感じの報道で、反対意見など一切なかったかのような印象だった。お偉いさんの記者会見でも「地元が反対しなかったから」みたいな他人事のような、自分には責任がないというようなニュアンスだった。大金が落ちている地元では反対意見が表に出ないのは当然だろう。
これまで点検のために日本中の原発が停止していたけど、この再稼動をきっかけにして、なし崩し的に日本中で再稼動されていくだろう。
福島での大事故があったにもかかわらず、そこからあまり学んでいないというのがとても残念だ。再稼動を止められなかった日本人全員の責任だと思う。薪ストーブやソーラーパネル、夏にエアコンを使わないなどで、ささやかな抵抗をしても、「原発反対」と発言しても、世の中の流れはあまり変わらないということだ。
ちょっと調べてみると、この大飯原発は、建設費削減のため、一つの建屋に二機の原発を収納しているらしい。一機の事故が起きたら、問題の少ないもう一機に近づくこともできなくなり制御不能におちいるリスクが、一つの建屋に一機づつ設置されている他の原発より高いわけだ。さらに水ではなく氷で冷やすということで、冷却設備が小型になっているそうだ。それだけ万一の事故で氷が継続的に作れなくなった時のダメージが大きいわけだ。
ストレステストという机上の空論で「安全」と判断したわけだけど、その内容も疑問だ。一例として電源車を高台に配置とあったけど、津波で何もかも破壊された時に、高台から原発までその電源車を移動できるかどうか、冷静に考えれば無理に決まっているだろう。(巨大なホバークラフトなら別だけど、そこまでやってないだろう)
福島の原発事故の直後にアメリカがこんなにきちんと放射能の飛散状況を航空機で調査して、情報提供しているのに、公開しない日本政府にも驚きだ。この記事の画像を見ればいかに合理的に測定しているのか誰の目にも判るだろう。そもそもこういう調査を自国でできないところから原子力を使う資格があるとは思えないが、正しい情報を公開しないで「原発維持ありき」の方針を貫いている政府の対応には不信感しか出てこない。

かわはら薪ストーブは全国

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