これはドブレ700SLに限らす、どの薪ストーブにも共通していることだけど、焚きつけの後に炉内にある程度の熾き火ができて、全体の温度がある程度上がるまでは全開で薪をたっぷりいれてガンガン焚くことが重要だ。
この動画は操作説明のために、まだ十分に温度が上がる前の撮影なので、空気調整をしてもあまり劇的に炎の様子が変わらないけど、とりあえず、これでドブレ700SLの空気調整のやり方のコツを説明する。(理想的な燃焼状態の炎の様子は後日また動画付きで記事にする)
熾き火が十分できて、天板の温度が250℃を超えたら、まずは灰受け皿のところにあるダイヤル式の一次燃焼の空気調整を閉じる。完全に閉じると不完全燃焼になるケースが多いので、全閉から若干戻したところがベストポジションだと思う。これは灰の量、薪の太さ、樹種などによって戻す量が違うので、感覚で憶えるしかない。目安としては、長時間燃焼した後の燃え残りの炭があまり灰の中にない状態になる量が良い。黒いのがたくさん残っている時には不完全燃焼していると思われる。本来なら燃えて熱になるはずの燃料が燃えずに残っていることの意味をもう一度考えてみよう。
温度管理はバイメタルの温度計でも良いけれども、リアルタイムで各部の温度分布を直感的にすぐに測定できる放射温度計がお勧めだ。
次に二次燃焼の空気調整をする。これはスライド式になっていて「硬い」「調整しずらい」と感じる人もいると思う。
硬い場合には、火が入っていない時に、扉を開いた時に見えるプラスのネジを太めのドライバーで4分の1回転くらいだけ回してみよう。これで若干変わる。それ以上は回らないようになっているので、無理に回さないようにしよう。
それでも硬いと感じる場合には、操作方法を見直してみよう。これには、ちょっとした慣れとコツがある。やってしまいがちなのが、本人は横に動かすつもりだけど、実際には手前方向に引っ張るような感じで力を入れることだけど、それだと正直言って力が分散してしまうので動きにくい。両手でやっている人は多分力の方向が手前方向になっているはずだ。真横にスライドさせるように力の向きに気をつけよう。そうすれば片手でも手首のスナップをきかせるだけで意外と軽い力でも動くはずだ。それで全閉まで簡単に動く。慣れると止めたい位置で止めることもできるようになるけど、慣れないうちには全閉まで一度スライドさせてしまってから、動画のように調整用のハンドルで左方向に叩いて微調整するとラクで良いと思う。空気を調整してから炎が安定するまでは30秒から1分くらいはかかるので、落ち着いて様子を見よう。ハンドルを使わずに皮手袋でつかんで調整するという裏ワザもある。
二次燃焼の空気調整は一次燃焼の空気調整以上にシビアにコントロールする必要がある。ミリ単位でも燃焼状態が違ってくるはずだ。これは炉内温度、薪の太さや樹種、乾燥状態、灰の量、外気温などあらゆる要素によって常に違うので、全閉から何ミリということではなく、炎の様子を見ながらベストな燃焼になるように調整しよう。天板の温度は250℃以上、炉内が暗くなりすぎず、明るい炎とオーロラ炎が半分半分くらいで、煙突から目視確認できる青白い煙が全く見えずに透明な揺らぎ状態になっている極限状態がベストな空気の調整だ。この状態にすれば一番燃費も良いし、暖かいし、煙突に煤もほとんど付着しない。
まとめると一次燃焼の空気調整は燃え残りの黒い炭の量で判断、二次燃焼の空気調整は炎の状態で判断ということだ。操作方法は700SLとは違うけど、640CB/760CBや他の機種でも共通していることだ。

