鋳物の薪ストーブは鋳物パーツの組み合わせで作られている。そのためそれぞれのパーツの接合部分は耐火セメントが塗られて気密を取る仕組みとなっている。
長年使ううちに、それがはがれたり、割れたりして、だんだん気密が悪くなってくる。本来の設計通りの場所ではない意図しないところから空気が漏れてしまうと異常燃焼して、高温になると空気を絞っても燃え過ぎ状態になって、バッフル板を痛めることとなる。
気密性の低下はこのように構造パーツを破壊するだけでなく、立ち上げ時には変なところから空気が浸入するために本来の空気取り入れ口からの取り込みが弱くなって燃え方が弱くなるというふうに、温度が高い時の燃え過ぎとは逆に燃え方が悪くなるというふうに良いことが何もない。
知識や経験のない業者に頼むと「ただ対処療法的にバッフル板を交換して終了」みたいなことになり、また近いうちにバッフル板を交換するハメになる。
単にバッフル板を交換するだけでなく、きちんと清掃、点検して、接合各部の気密性が悪くなっているところのシールのために耐火セメントを充填する作業も併せて行った。
古い耐火セメントが剥がれ落ちている炉内の内側の角の部分
耐火セメントを充填して機密性を確保
バックプレートも外して、裏側の角の部分の隙間も耐火セメントで充填した
その他にも二次燃燃焼用の導入口の錆びによる詰まりの撤去など、細かな部分まできっちりメンテした。古い薪ストーブを蘇らせるためには、それなりの手を加える必要があるのだ。
11月9日(昨日)のデータ
■クリック数 58(14.4%)
■アクセス数 403
《記事が面白いと思ったら上の画像クリックをお願いします。翌日の記事で本日分の情報を公開します》
コメント
お久しぶりです。
我がF3も来季はメンテをしないと
いけない状況です。
参考にさせていただきます。
F650さま:
薪が大量にあると燃費とか、あまり気にしなくても良いかもしれないですが、やはり本来に性能を発揮させてやりたいですよね。
きっちりメンテして気持ち良く使いたいですねぇ。