ベルギー製の煙突はショボかった

屋外側の作業を終えて、次は薪ストーブ本体のメンテナンスをしようと思って、スライド煙突を縮めようとしたら、大きなトラブルが発生した。なんと、二重管のアウター部分だけ縮んで、インナー管は固着して外れずに全く縮まないのだ。
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本来ならば二重管のインナーとアウターは一体構造になっていて、連動して一緒に動かないといけないのだが、ベルギー製のこの二重断熱煙突は、インナーとアウターの間に単純に断熱材がはさまっているだけの構造だった。
そのためアウター部分だけがスライドするけど、インナー部分は完璧にくっついてしまっていてビクともしない。トップの時と同じようにドライバーや皮すきで接合部分に食い込ませてテコのように動かしても支点の部分が折れ曲がってしまうだけで、全く外れる気配がない。
同じ輸入モノの二重断熱煙突でもイギリス製はもちろんのこと、中国製より劣悪な製品であることに驚いた。英国製も中国製も、精度や湿度に弱いなどのそれなりに別の問題があるので、煙突に関しては、輸入品ではなく、やはり国産の高木工業所の二重断熱煙突を選択するのがベストだと改めて思った。メンテナンスの時にスライド煙突を縮めて取り外すことによって、本体の天板を外してのメンテナンスができるので、この部分の品質は特に重要だ。(イギリス製の場合、二重管が同心円状になっていないでスライドに苦労するという実例がある)
この状態のままでは煙突を取り外すことができないので、修正工事の必要がある。この二重管のスライド部分はそのまま二重断熱煙突として利用して、現在のシングル管部分を切断して取り外す。そして別途、市販のシングルのスライド管を下部に取り付けて、そちらをスライドさせて取り外し可能なようにするしかない。いずれにしてもその日には部材がないので、元に戻して煙突と天板は外さないで、今回は炉内側から薪ストーブ本体のメンテナンスすることにした。
ドブレ750GH(700SL)の場合には、炉内に手を突っ込んで、バッフル板上部にもアクセスできる構造のため、天板を外さなくても、なんとかメンテナンスできるのだ。
さすがにストレートの二重断熱煙突&乾燥した広葉樹の薪&レクチャーを受けた焚き方だけあって、初年度にも関わらず、煙突内の煤の量は少なく、バッフル板上部の煤や灰を、刷毛で炉内に落とすことも、それほど大変ではなかった。
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コメント

  1. とし より:

    掃除するのに肝心なところ・・
    外れるべきところが外れなかったのですね。
    薪ストーブ先進国のエントツなのにこれはちょっと・・
    なにはともあれ、かわはらさんを呼んでおいてよかったですね!

  2. かわはら より:

    としさま:
    そうなんです!かなり、びっくりしました。
    薪ストーブの品質と煙突の品質が対照的なことを実感しました。
    今回はやむを得ず、メンテは炉内側から行いましたが、DIY設置した本人ですからスライドシングル管へのリプレースはできると判断しました。

  3. けんいち より:

    スライド煙突がスライドしないのには本当にびっくりしました。
    生産国では問題になってないのでしょうか・・
    煙突の固定が甘く煙突全重量がかかってしまって食い込みがひどく
    外れなかったのか?そもそも簡単に分離してしまう物なのか??
    ともかくオフシーズン中に一度外して検証してみたいと思います。
    作戦としては
    薪ストーブ本体の底を2つのジャッキで支え
    4個の脚と灰受け皿付近を取外し、煙突差込が抜けるまで本体をジャッキダウンさせる
    そうすれば問題のスライド煙突が外れそうです。
    その時もう使い物にならなければホンマのシングルスライド煙突をカットして取り替えます。
    ところで、脚と灰受け皿付近は、簡単に取外しできるものですか?

  4. かわはら より:

    けんいちさま:
    ベルギー製の二重煙突の品質(構造)にはびっくりですねぇ。もしかしたら、メンテナンスは天板を外さないで、炉内側からやればOKで、設置の時にだけ伸び縮みすれば良いみたいな割り切りなのかもしれませんね。
    煙突の固定が悪いということはないと思います、がっちりついていたはずです。問題はインナー管とアウター管が一体構造になっていないことだと思います。
    ジャッキアップして足を外すのは良いアイデアですね。脚そのものは10ミリのボルトで固定されているだけなので簡単です。
    灰受け室も同様だと思います。

  5. けんいち より:

    今回購入したFLEXINOX(ベルギー)以外の購入検討していたPoujoulat(フランス)、Isoduct(オランダ)いうメーカーもカタログを見直しましたが、二重煙突の接続部は断熱材が丸見えっぽいです。
    ということは
    これらのメーカすべての2重煙突部材で、無理に接続部を外そうとすると、分離
    する可能性があると思われます。
    ベルギーに限らず他の欧州の国でも同じっぽいですね。
    イギリス製はどうでしたか?
    なんにせよ欧州製の煙突購入される方は注意した方がいいかもしれませんね。

  6. かわはら より:

    けんいちさま:
    追加の情報をありがとうございます。
    イギリス製はけっこう日本でも出回っていて、一体構造になっていて分離はしません。
    ただし、断熱材パウダーがコネクター部分から漏れるとか、インナーとアウターが同芯円になっていなくてスライドに苦労する)などの別の問題がありました。