薪ストーブを調理器具として使いこなすためには、その時の炉内の状況に応じて、天板と炉内を上手に使い分けることがポイントだ。
天板の温度がガツンと上がる機種の場合には天板だけでも炒め料理も可能だけど、それでも炉内の熾き火の方が強力なのには変わりない。適当な熾き火の時には炉内に五徳を置いて、中華鍋やダッチオーブンを突っ込んで、長めのヘラで豪快に炒めることができる。最初のうちは、炉内で炒め物をするのが怖いかもしれないけど、耐熱の長い袖のグローブと、長めのヘラがあれば、それほど大変なことではない。
炒め終わった鍋を外に出す際に、炉内とは別の五徳があるとなお良い。直接鍋を炉台に置いてもいいけど、熱くなって下手に触るとヤケドする。重い鍋を外に取り出す際には、ステンレスの火バサミを二つ、左右の手に持って鍋の取っ手二つを持つと、安全に確実にできる。皮手袋とタオルを併用するより安心だ。
熾き火の炉内で玉ねぎを炒める
茶色くなってコクと香りが出てきたら取り出す
あらかじめ天板で沸かしておいたお湯、コンソメ、塩、胡椒を入れて、天板で煮込む
(同時進行で、次は炉内を土鍋に入れて土鍋でご飯を炊いている)
土鍋ご飯は12分ほど炉内で焚いたら、外に出して15分ほど蒸らす
一粒一粒が立って、美味しいご飯のできあがり・・・・この時期の新米を土鍋と薪ストーブで作ると最高
玉ねぎの甘みと、柔らかさのシンプルなオニオンスープの出来上がり 溶けるチーズを入れれば小さな子供も喜ぶだろう
私はベルギービールと一緒にいただきます
こうして、薪ストーブシーズンは、我が家では基本的に薪ストーブで毎日ご飯を炊いて、おかずも一品か二品は薪ストーブで作っている。暖房器具としてだけでなく、調理器具として普段使いしている。薪ストーブの熱源で作った料理は本当に美味しい。これからの季節は美味しい薪ストーブ料理が食べられて幸せだ。
今回紹介したオニオンスープだけでなく、肉や魚を炉内で焼くのも良い。炉内の熾き火を使うことを知ったら薪ストーブ料理のレパートリーが広がる。まだやったことない人は、ぜひとも挑戦してみて欲しい。
ちなみに欧米では薪ストーブ料理はあまりやらない。日本人ならではの使い方だけど、この美味しさを知らないのは、損していると思う。
南部鉄器 及源 ダッチオーブン天火 24cmノーマルスキレット F-410 () 及源 |
南部鉄器 五徳 () 株式会社桜産業 |
コメント
自分も早くいろんな料理にトライしてみたいです。
質問なのですが、五徳って今回紹介されているような丸いタイプや、四角くて足が4本のタイプ、高さもいろいろありますが、使い勝手や使い分けなどポイントがあれば教えていただけますか?700SLを使っているので炉内の大きさはある程度ありますのでいろいろ選べる場合、どれがよいのかなぁと迷っているところなのです。
mkさま:
熾き火の量や作る料理の種類によって、高さの使い分けができる方が便利なので、一つではなく複数あった方が良いと思います。
それぞれに一長一短があるので、特にコレという決め手はなかったりします。
本文中にも書きましたけど、料理によって使い分けるのも一つですが、取り出した鍋を置くためにも必要なので、異なる形状のものを二つゲットすることをお勧めします。
なるほど~^^!
確かにそうですね。
高さ等、ちょっと違ったものを2つは揃えてみます☆
ありがとうございました。
mkさま:
どうしたしまして。我が家も二つありますが、それでも足りない時には、トングを開いて炉台の上の五徳代わりにすることもあります。