これまで紹介した古民家リフォームでハンターストーブのフラッグシップ機「イングルヌック」を導入した、かわはら薪ストーブ本舗のお客様宅の写真が、この秋冬にリリースされる新しいカタログの見開きページに採用された。
自分で施工した物件を、こういう形で見るのは不思議な気分だけど、こうしてカタログのカバー写真に採用されたのは、とても光栄なことだ。
カタログ写真だけでは判らないことだけど、この現場は様々なアイデアを凝縮して、色んな意味で「攻めた」現場なのだ。
大谷石の炉壁の下部の鉄のスリットを開閉するように設計してある。よくある直径150ミリの外気導入ダクトと同じ開口面積を確保していている。これはハンターストーブの丈夫の二次燃焼の空気調整の仕組みと同じ操作だ。
煙突ダンパーもつけて、排気のコントロールをして、燃費や燃焼効率の向上を狙っている。
25㎜の空気層+12ミリのケイカル板+30ミリ厚の大谷石の炉壁に極限まで近づけて蓄熱を狙っている
鋼鈑製ストーブの立ち上がりの良さと、ソープストーン製の薪ストーブのような蓄熱性の両立で目指した。炉壁も暖房器具の一部として考えている。
炉台も、超大型薪ストーブが乗っていることと、壁一面の巨大炉壁との対比で、パっと見たら狭く見えてしまうかもしれないけど、横幅1800ミリ×奥行1200ミリと、十分な広さを確保している。
このようにかわはら薪ストーブ本舗では、一件一件のそれぞれが全く異なる物件に対して、その物件の個性を見てひらめいたベストのプランを提案している。
コメント
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素晴らしいインテリアで素材にクオリティーを感じます!
ちなみに炉壁とのこの間隔ですが立ち上がりも早い鋼鉄製ハンターの大量熱で大丈夫な工夫を御披露下さい?
リヤヒートシールドは付けてると思っていますが、ここまで壁にピッタリと
付けられるものなんでしょうか?
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いつも根元から2重断熱煙突を推奨されていますが 画像を見る限り少しだけシングルのように見えます。 何か意図的な事があるのでしょうか?
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大谷石30mmとケイカル12mmに空気層25mm合計67mmあればここまで接近してOKなんですね。(笑)
メーカーや機種のそれぞれ特徴によって下側の炉台、後側の炉壁へ熱が違うので、川原さんの経験ノウハウでケースバイケースの設計デザインは安心で大切だと思います。(汗)
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うさぎさま:
記事の文章、説明を読んでいただき、ありがとうございます。
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takdaさま:
今回は天板を極限まで広く取って、大きな鍋も余裕で置けるようにする意図で、敢えて口元の上を300ミリだけシングルにしました。
口元の上の300ミリ程度だけであれば、煤の付着やドラフトの低下などはほとんどありません。