屋根に上がらずベランダから煙突掃除できる設計

今回AGNIを設置したお家は、もう2年近く前の設計時からコンサルしていたので、メンテナンス性、煙突掃除の作業性の良さにもこだわっている。二連梯子をかけなくても、3階のベランダに脚立を立てれば、安全に楽に行えるようにした。これにより、毎年の煙突掃除の際に業者を呼ばなくても、ユーザーが自分でできるので、ランニングコストがかなり抑えられる。
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ベランダで脚立を展開するだけで気軽に安全に煙突掃除できる
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雨漏れや鳥の浸入のリスクがないメトスの角トップを採用
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煙突掃除の作業性も、この設計をするかしないかで、天国と地獄だ
急こう配の下屋根、そして二連梯子をかけるスペースがない庭(かけるとしたら隣の家の敷地からになってしまう)。仮に二連梯子をかけたところで、手も足も出ない環境だ。
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隣の家の下屋のトタンをベニヤで養生して、そこから二連梯子をかければチムニーにぎりぎり届くだろう
そんな煙突掃除はしたくないし、現実的には無理があるから、もしこの設計にしなかったら、煙突掃除の度に足場を組む羽目になる。
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下から見上げて、もしベランダがなかったら、煙突掃除の戦闘意欲を失わせる威力だ
ユーザーの立場になると、煙突掃除の作業性を無視した設計は、何としても避けてもらいたいので、設計時から口出しできる状況だと、このようなプランをお勧めしている。極力、安全かつ楽に煙突掃除できるようにアドバイスしている。薪ストーブのメーカーや機種なんかよりも、はるかに重要なポイントだ。
「室内側から煙突突けばOK」みたいな嘘でメンテナンス性を無視した施工を勧めたり、「とりあえず設置工事だけしメンテナンスのことは知らない」みたいな設計がまかりとおっているので、十分に気をつけたい。煙突トップに詰まった煤はトップを取り外さないと物理的に不可能なのが事実だ。
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コメント

  1. 煙突がある生活、なんだか素敵です^^
    応援しておきました。ポチッ

  2. かわはら より:

    矢田@医療職兼業トレーダーさま:
    ありがとうございます!

  3. 02 より:

    実際に煙突掃除を体験してみるとかわはらさんが以前から書かれている「煙突掃除の重要さ」が体感として理解できますね。
    この記事のお宅はメンテナンスがほんと楽そう。
    先日許可いただいた、拙宅でしていただいた煙突掃除の手順もブログにアップさせていただきました。
    やはり一度には書ききれず、とりあえず一つ目をアップさせて頂いております。
    作業ありがとうございました。

  4. かわはら より:

    02さま:
    いいえ、どういたしまして。こちらこそ、作業後の宴会、ありがとうございます。楽しかったです。
    煙突掃除のブログレポートの第一弾、拝見しました。今後の作業にも役立つし、自分でやる人の役にも立ちますね。
    煙突掃除は毎年のことなので、いかに効率よく、安全、確実にやれるようにするかが重要です。設計時にはその点を一番重視しています。
    02邸も、チムニーに手すり&鎖作戦で、実現しましたね。

  5. よし より:

    メンテナンスは滅茶苦茶いいと思うのですが、冬はベランダに洗濯物を干しても大丈夫ですか?
    洗濯物だけじゃなくて、布団とかも。
    まぁ薪ストーブのある家は冬場は乾燥防止で室内干しにしますが。
    あと、煙突がちょっと低くないですか?まぁ大丈夫なんでしょうけど。
    マイナスな事ばかり書きましたが、いつも楽しく見させて頂いております。

  6. かわはら より:

    よしさま:
    冬場は洗濯物は室内干しの方が多いので問題ないと思います。布団を干すような温かい日中は焚かなくても大丈夫でしょう。
    煙突も十分な長さを確保しています。