以前、都内で新築住宅へ、お客様の入居前に設置したスキャンCI-8GLだけど、実際に入居して生活が始まって、少し落ち着いてから火入れ説明することにしていた。
今回、関西薪ストーブの旅の帰り道に、静岡で薪を仕入れて東京に寄れば動きに無駄がなく合理的なので、このタイミングでスケジュール調整して寄らせてもらうことにした。
まずは、訪問当日の午前中に、富士の風と日光を2年間受けて熟成された極上薪を仕入れさせてもらった。
午後に現場に到着して、薪を降ろした後に、斧やナタで小割の焚き付けを作成することをレクチャーして、数回分をとりあえずお客様と一緒に作った。
それを部屋に持ち込んで、上から着火方式で煙の少ないやり方を説明しながら実演して見せた。
炉内にこれ以上入らないくらいの目いっぱいの薪を組んで、細い上の薪に火をつけるのがポイント
そのまま放置しておけば、順次下の薪に燃え広がっていく
「そろそろダンパーを閉じようかな」という段階
炎が入ってイメージ通りに完成した空間
ダンパーを閉じて、二次燃焼の安定したオーロラ炎が出ている状態
日中なので明るくて判りにくいけど、青白い成分のオーロラの炎と、明るい炎が半分半分くらいの理想的な燃え方をしている。面白がって、ついつい空気を絞り過ぎてしまいがちなので、煙を出さない効率の良い燃焼をさせるコツを伝授してきた。
この取り扱い説明の後日、ユーザーさんから以下のようなメールをいただいた。本人の了解が取れたので紹介する。
昨日はありがとうございました。
点火用薪の準備から、炎のコントロールまで一連のルーティーンを詳細に教えていただき
大変勉強になりました。また配送いただいた薪の乾燥状態は素晴らしく、心配された点火時の
煙はほんの僅かだったので、これから安心して焚く見通しがつきほっとしました。
とはいっても、焚き始めの時間帯には気をつけて、洗濯を干す朝7時から9時の時間帯は
煙や臭いを出さないよう、ご近所への配慮は続けていこうと思っています。
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昨日はお帰りになった後もそのまま焚き続けて、夕方にデイサービスから帰ってきたは父に
見せたところ、「本当に体の芯から温まるぞ!贅沢やな~」ととても喜んでくれ、いつもはさっさと
自分の部屋に行くのですが、昨日は寝る前までずっとストーブの前に座って新聞を読んだり炎を
眺めたりしていました。
また、その他にも夕食のスープや野菜炒めを温め直したり、焼き芋も1時間もかからず
ほっくほくに焼き上がり、妻も娘も大喜びでペロッと平らげてしまいました。
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最後の薪を22時ごろ投入して23時前に就寝したのですが、翌朝5時半に起きて灰を確認した
ところ、さすがに表面は消えていましたが中にはまだ赤々と熾きが残っており、焚きつけ用の
細い薪を入れるとすぐに炎が上がり、そのまま焚くことができたので出勤前の時間も温まる
ことができました。(もちろん煙も確認しましたが、やはりほとんど見えないほど僅かな量でした)
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川原さんのおかげで夢を実現することが出来ました。本当にありがとうございました。
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薪については今後は自給できる見通しもついたので、早々に2階のバルコニーに薪棚を準備して、
安定した薪動線を確保したいと思います。引続きご相談させていただきたく、よろしくお願いいたします。
喜びと満足感が伝わってきて、とてもうれしかった。このようにユーザーが自立して、快適な薪ストーブライフを送れるように配慮しているが、狙い通りに実現できると、充実感を感じる。お客様の夢の実現のお手伝いができるなんて、幸せな仕事だと、しみじみとした。
これからも、自分のことを信頼してくれるお客様を大切にしていこうと改めて思った。
コメント
御老人やペットは若者よりも大好き。
家族の幸せ!
よって自然に人が集まります。
うさぎさま:
気持ち良いところに集まるのは本能かもしれないですね。