本来は昨年末に工事を予定していたのだけど「薪ストーブ本体がメーカー欠品で在庫切れ」ということで入ってこなかったので、年明けに伸びた案件。年が明けて入荷したので、スケージュール調整した。最初に予定していた日は冬将軍が雪を降らす予報だったので、お客様と相談して再延期した。天候が悪い状況だと良い仕事ができないし、様々なリスクが生じる。
雪道、凍結路面で無理なスケジュールで工事して事故った過去の私の実例
リスケ(リスケジューリング)で、安定した晴れが続いた日程があったので、そのタイミングで工事をさせてもらうことにした。
新築住宅で引き渡し直前の案件なので、上手く調整しないと他の設備屋さんと工事がバッティングしてドツボにハマる。電気工事屋さんとか、外構屋さんとかとバッティングすると非常にやりにくくなるのだ。他の業者が入っている時はそうはいかない。車を停める場所一つとってもそうだし、材料や工具を置いておく場所も制限されるのだ。重量物である薪ストーブ本体の搬入の際に車を建物近くにつけられないと、かなり厳しい戦いとなる。(かつて経験済み。一番きつかったのがは外構工事をやっていて、通路さえもない状態。どの業者も引き渡し直前で、納期に殺気立っていて現場の雰囲気も殺伐としているのだ。
幸い、他の業者さんと同時に入らない日に、単独で作業できることになった。それだと部材、資材を自由に展開できるので、とても作業しやすい。今回はラッキーだった。施主さん、工務店さん、棟梁も立ち会ってくれたので、コミュニケーションを取りながら良い雰囲気で作業できた。
施主さんと家を建てた棟梁さんが、設置完了した薪ストーブを体感
今回は「今年の初仕事」ということもあるけど、かわはら薪ストーブ本舗の新人スタッフの「初」デビュー現場ということになった。これまで自分の息子は既に何度か現場投入しているけど、身内ではない全くの他人の未経験者の「見習い」ということで、私も「初」体験だ。(大工さんや板金屋さんのプロの経験者としての現場投入は過去にもあったけど、それとは別)
たまたま求人サイトで見つけた28歳独身イケメンの拓也くんと面接して、やる気と根性がありそうなので、薪ストーブ業界では未経験だけど活躍してくれそうという直感があったので、採用した。高所作業とか、足場が不安定なリスクの高いところは、私が(教えながら)作業したので写真はないが、脚立程度でミスってもリカバリーできそうなところは、様子を見ながら実際にやらせてみた。
二重断熱煙突の接続を実地訓練
分解して搬入した薪ストーブの組み立て
なかなか、才能と筋がある新人さんなので、今後の活躍が楽しみだ。これからの現場で、同行するときはよろしくお願いします。
工事完了後は、施主さん、棟梁さんも交えて、取り扱い説明をさせてもらった。ガツンと焚いて、出てきた耐熱塗料が焼ける煙や臭いは、窓を全開にして外に出してしまった。私の「慣らし」というのは、そんな感じだ。「火入れ式」と称して軽く焚きつけだけで終わらせることはない。きちんと二次燃焼してダンパー閉めて安定燃焼するまで、とことん行う。
これで、入居後はガンガン焚いても、臭いや煙が室内に充満するようなことはないだろう。建物の引き渡しは2月になるだとうと思われるが、入居後、すぐに快適な薪ストーブライフを送ることができるだろう。
建築端材オンリーでも安定して問題なく燃えるハンターストーブ
炉台からでもなく、壁面からでもなく、炉台、炉壁の取り合い部分からの外気導入も「初」体験