苦労した分だけ達成感も大きい現場

新築前から相談を受けていて「煙突を真っすぐにする」という前提で設計してもらっていた物件。
しかし、上棟して現場確認へ行くと薪ストーブの設置位置の煙突芯の上には建物の構造の桁や棟と絡んできて、折り曲げないと無理で、ビックリした。どうしたら、こういう設計になるか、私には理解できなかったけど、薪ストーブの設置位置を当初の計画していた位置と変更して、何とか煙突を折り曲げない場所を見つけた。
その後、建築工事が進む途中で、上棟時に打ち合わせした大工さんが途中で入院してしまって、別の大工さんに変わった。しかも打ち合わせ事項の引き継ぎができてないようで、煙突貫通部分の開口部分が煙突芯の位置にきていなかった。煙突を折り曲げる前提の開口位置だった。このことが判ったのが、既に引き渡し後の、施主さんが入居してからだった。施主さんが「この貫通部分を見るのも最後」だと見上げた時に「あれ?芯の位置と開口部分の位置がずれてる!」と気づいて連絡をくれた。
薪ストーブ設置工事の直前の連絡だったので、仕上がってしまった貫通部分の位置を修正するわけにはいかない。既製品の化粧板を使うと20ミリくらい開口部分がふさげずに内部が見えてしまう状態だった。そこで、化粧板の周りを木枠で囲う作戦で乗り切った。
新築なのに、色々と工夫したり、考えたりして、かなり苦労した現場だ。その分だけ、完成した時の喜びが大きかった。
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開口部分のズレを隠すための木枠だけど、結果的にカッコよく仕上がった
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無事に納まってホッとした
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低い位置で煙突を固定して、その固定の上でスライド二重断熱煙突を配置する「かわはら式耐震煙突固定法」を採用
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この時期の薪ストーブ設置工事なので、完了後すぐに火入れ説明した
今回設置した現場と同じ千葉県のいすみ市に住む先輩薪ストーブユーザーが、同じハンターストーブ「スカゲン」を使っていて、それを見て、この機種に決まった。仲間に自信を持って薦めることができる満足度の高い製品の一つだ。
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奥様のセンス(チョイス)が光る個性的な炉壁、炉台
このように炉台センターに配置しない方が、薪や道具を置く時に広く取れて使い勝手が良い。慣れないとセンター配置してしまいがちだけど、どっちつかずで物を置きにくくなる。

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