薪ストーブの地震対策(かわはら式耐震煙突固定法)

毎年3月11日になると東日本大震災を思い出す。

その時は私が施工しているエリアでは、薪ストーブが振り子のように煙突を軸として数センチ動いたという程度だった。

その後で発生した熊本地震では薪ストーブが煙突から外れて転倒した実例も多数、見聞きしている。
大地震の際に薪ストーブから煙突が外れるのは理由があって、縦揺れで突き上げられてジャンプした薪ストーブ本体が、スライド煙突を縮めてしまうためだ。

その事実を元に考えた対策が「かわはら式耐震煙突固定法」だ。薪ストーブの煙突口元の上にスライド煙突を設定しないようにすれば良い。

スライド煙突ではなく、普通の煙突を口元付近に取り付けて、これを炉壁のすぐ上で建物の構造部分で金具で固定してしまう。

この固定場所の上にスライド煙突をつければ、地震の際に煙突が口元から外れるリスクが大幅に減らせる。
かわはら薪ストーブ本舗では新築の場合は可能な限り、この手法(※)を取り入れている。
※この対策をしたら、どんな地震でもOKということではなく、現時点で考えうる最善の方法を取っているだけだ。地震の規模や揺れ方によっては固定に使用したボルトが切れたり、建物が倒壊するような場合も考えられる。

かわはら式耐震煙突固定法の詳細はこちら

かわはら薪ストーブ本舗で「メンテナンス性」と並び重視していることが、「耐震性」です。 薪ストーブ使用時に地震が…

DSC_0793.jpg
炉壁上部のなるべく低い位置で煙突を固定する
DSC_0790_20200301181006a65.jpg
あらかじめ壁面内に煙突固定用の下地を入れておくのがポイント
DSC_0802.jpg
固定金具の下にはスライド煙突を使わない
DSC_0795_202003011754042f0.jpg
固定金具に下にはスライド煙突をつけないので、突き上げられても薪ストーブがジャンプしないので転倒リスクが大幅に削減される
DSC_0807.jpg
炉台のすぐ上の低い位置で煙突を固定して薪ストーブの口元を抑え込むことで安定感が全然違う
万全の耐震対策を取りたい場合には、煙突上部で薪ストーブを抑えるだけでなく、薪ストーブの脚も炉台に固定して、上下で抑える手法を取ることもある。

6月25日の早朝に千葉でも震度5の大きな地震があったばかりだし、浅間山も同日午後に火山性地震の頻発で噴火警戒レベルが1から2に引き上げられた...
都内の古民家リフォームの現場も、いよいよ完成日が近づいてきた。今週末には、完成見学会も予定されているようだ。それを前に薪ストーブ設置工事に行...

このように、かわはら薪ストーブ本舗では過去の大震災の経験を元に、災害時でもなるべく使い続けられるような設計で、薪ストーブ設置を行っている。

実際のこの施工現場を見たい場合には、千葉県印西市の、”木だち”という喫茶店なので、営業時間に行けば可能だ。

【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村

かわはら薪ストーブは全国

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする