今回の関西ツアーではスケジュール調整の結果、東京→静岡→和歌山→愛知→大阪→京都と、多少行ったり来たりで、一筆書きのような綺麗な軌跡を描くことはできなかったが、それでも、ギリギリ許容範囲の合理的な動きが組めたと思う。何より、関西方面で依頼を受けていた案件を一度のツアーで回れたのが、ありがたい。
今日の記事は、その中のひとつ、愛知で「アンコールのダンパーユニットが変形してしまった」という案件。事前に写真を送ってもらって確認して、出発前に部品を取り寄せて持参した。
激しくダンパー下部が変形して崩れ落ちている
この状態だと排気漏れして効率良く焚けなくなるし、歪みが進むと、二次燃焼室を破壊したり、本体の変形のリスクもあるので、交換して正解だ。
天板と、右側のエアディストリビューションパネルを取り外してから、既存のダンパーユニットを撤去する
新旧のパーツを並べてみると、いかに変形しているかが判る
ヒビが入つて崩壊直前だった
組み立てていき、扉をつけるだけの状態
作業中は手が煤や灰や油で汚れているので、写真撮影はできなかったけど、次回のメンテのために、アンチシーズ(焼き付き防止剤)をボルトに塗り込んでから組み付けておいた。(上記の写真は、要所要所の休憩時に手袋を外したタイミングで撮影)
この日は、今にも雨が降り出しそうな感じだったけど、作業が終わって道具を車に積み込むまでギリギリ降らなくてラッキーだった。退出前にお客様に教えてもらったスーパーに寄って、お惣菜を買ってホテルに帰って食べた。
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コメント
どんな焚き方をしたらこうなるのか?!
初めてみましたね。
ところで、フレックスバーンは各パネルを、
セメントではなくボルトで留めてあるので、
ベルトで固定しなくても崩れません。
それと、天板を外すとトップの外周にガスケットが回してないとおかしいのですが?
薪焚亭さま:
コメントありがとうございます。
ベルト固定は以前やった時の習慣から無意識に行っていました。分解後にボルトでパネルが固定されていて必要なかったと気づいたのですが、外すの面倒だったので、そのまま作業しました。
天板のガスケット、最初の納品時からついてないってこと、あるのでしょうかねぇ。もしかして、私の前に別の業者さんがメンテして、つけわすれたのかもしれないですね。
天板のガスケットがないと気密なんて望めない。
空気がバンバン入り込んで過燃焼でしょうね。
原因はそれか!
薪焚亭さま:
それにしても、こんなことがあるなんて、びっくりですねぇ。
今回、川原さんにメンテナンスしてもらった者です。お2人のコメントを拝見して心配になりました。
今年は薪が不足してしまって、針葉樹をメインにして2月中旬から半月ほど燃やしていました。針葉樹といっても、近所の米農家が、はざ掛けで使用していたよく乾いた杉檜の杭(前腕ほどの太さ)です。過燃焼には気をつけてトップで350度前後で焚いてはいました。(ひょっとしてそのつもりであったかもしれません。)
いずれにしても過燃焼なんでしょうが、そもそもの原因が分からないのは困ったもんです。また、在るべき物が付いてなかったのなら更に困ったもんです。
私のケースが他の方への悪い見本になればと思いコメントさせて頂きました。
スズキさま:
こうして写真で、有識者に確認してもらえると、原因も判り、対策のしようが出てきますね。
使用した薪の種類や状態と、エアーが多く入り過ぎた、複合的なことで、そこまでダンパーユニット変形したのだと思います。来シーズン以降は対策して安心して使えると思います。
https://blog.goo.ne.jp/kankanwa/e/056fa1779999648d0411165c3f5b3cf3
写真では一部剥がした状態で写ってますが、
四方パネルのトップの縁をぐるっと1周ガスケットが貼ってないと気密が保てません。
薪焚亭さま:
さらなる補足情報ありがとうございます。
その時の同じ状態で納めるので、今後は大丈夫だと思います。