今回の地元の千葉での薪ストーブ設置工事は、既存の平屋住宅だったので、チムニー作成から取り掛かった。フラッシングだと煙突の高さを稼げないし、雨仕舞いも不利なので、この現場でのベストの施工プランを提案して、施主さんに採用された。
ある程度、チムニーが進んだら、チムニーの完成を待たずに、大工さんと同じ場所で作業が絡まないようにして、煙突工事に取り掛かった。通常はチムニーが完全に完成してから、煙突工事になるが、私が室内側の煙突工事をしている間に、大工さんがチムニーの外壁施工を進めて、スムーズにできた。
チムニー下端でも煙突固定
貫通部分は化粧板でふさぐ(煙突の下部分は、仮設の室内足場)
室内側でも煙突固定している
煙突を伸ばして、薪ストーブ本体(Heta 45H)と接続
平屋の高気密高断熱住宅なので、大きな薪ストーブだと暑くなりすぎて、焚けない状況が多くなる。設置する場所に合わせて、最適と思われるサイズの機種を選択した。
今回の炉台はステンレスのヘアライン仕上げ。よくある鉄板に黒塗装だと、木屑や灰の汚れが目立つこと、また経年劣化で、塗装が剥げて錆びが出て見苦しくなるので、長期的な視点で考えた部材を特注で製作した。値段は鉄板の数倍するけど、長期間に渡って使えば、その価値を感じてもらえると思う。
正面から見た時は見えないが、側面から見た時に外気導入のダクトがある
私の場合は、通常、薪ストーブの真下あたりに、シャッター式のガラリ(レジスター)で外気導入するプランが多い。見た目がすっきりして、なおかつ薪ストーブを壁面に近づけることができるからだ。
↓こういうイメージ薪ストーブの燃焼用の空気は屋外から直接薪ストーブの近くまでダクトで導いてやるのがベストだ。 これを外気導入という。壁際の場合は壁に、そ...
今回は現場の状況から、薪ストーブ本体をギリギリまで壁面に寄せると、火打ちが煙突と干渉すること、薪ストーブ背面の壁面にリモコンやスイッチがあって炉壁を作成できないこと、背面に対する熱が伝わりにくい機種を選択したこと、薪ストーブの背面側にけっこう広いスペースができたこと等を総合的に判断して、この部分を無駄にせずに機能的に使う意図で、外気導入を直接床下からダクトで接続した。
このように、外気導入一つとっても、同じパータンで、いつも行うのではなく、現場に応じて最善と思われるプランでやっている。
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