都内でのRH43の設置工事とS43のメンテを終えての千葉への帰り道、お決まりの停電(信号無点灯)渋滞、ガソリンスタンド売り切れ行列の洗礼を受けた。
停電している地域の隣接区域のスタンドでは、ガソリン売り切れが続出していて、普段地元でガソリンを入れているところで給油できなかった。
やっと見つけたスタンドも道路の外まで車列が続く状態だったので並ばざるを得ない。私が給油した後には売り切れ閉店となってしまった。
ちなみに、停電地帯のコンビニ、スーパーなどは照明もつかずに休業状態なのは言うまでもないけど、隣接地帯の営業しているコンビニでは「おにぎり」「弁当」「お惣菜」「サラダ」「サンドイッチ」「水」の類は全て売り切れ。
それらの棚は空っぽの状態だった。流通のトラックも、信号無点灯の渋滞にハマっているので、入荷の目途が立たなくなるのだ。
店員さんに聞いても入荷の目途は判らなかった。とりあえずその日はコンビニの店頭でカップラーメンを食べられただけでも御の字だった。
給油の後に、仕事の汗を流すために「せめてお風呂に入りたい」と停電の隣接区域の停電してない銭湯に寄ったら、びっくりした。
駐車場が満車なのはもちろんだけど、銭湯の玄関から行列があふれて、パっと見ただけでも300人くらいは並んでいた感じだった。
一人、脱衣場から出たら一人入るみたいな状況だろう。
都内で仕事直後は、まだ帰宅ラッシュの時間ではなかったので、そこで銭湯に入ってから帰ることも選択肢としてはあったのだけど、その場合は思いっきり帰宅ラッシュにハマってしまう。
渋滞を避けて早めに帰った方が得策だと判断したが、入浴のために何時間も待って、銭湯の中で芋洗い状態というのも、また耐えられないので、再び渋滞の道路を抜けて、帰宅してから、備蓄しておいたペットボトルの水で汗を流した。
そしてコンビニで買ってきた冷たさがイマイチのぬるいビールを楽しんだ。
冷蔵庫が停電で使えないので冷えた飲み物は貴重品なのだ。停電してないところにいる人には、身をもっては理解できないことだろう。
仕事を終えて、ペットボトルの水で汗を流した後に、コンビニの冷蔵庫で冷やされたビールが喉にしみる
なお、これは余談だけど、今回の私の被災経験から、簡単に身体を洗う場合でも、髪の毛の短い(ない)私のような男性でも2リットルのペットボトルが5本程度(10L)は必要だ。
髪の毛の長い女性や節約(加減)することを知らない子供ならば、もっと必要だろう。
また、飲料水、歯磨き、トイレを流す水も他にも必要になるなので、一人一日2Lのペットボトル10本(20L)程度は確保しておきたい。
2Lペットボトル10本分(20L)×配給情報が入るまでの日数(最低でも3日分)×家族の人数。6本入りのケースなら一人5ケース×家族の人数。
最低でも、このくらいは備蓄しておきたいところだ。
備蓄するだけだと、忘れてしまって消費期限が切れるので、1年に一度くらい、日を決めて、何かのタイミングで使って毎年入れ替えていくことも忘れないようにしたい。
消費期限切れの水は身体を洗ったり、トイレを流すのには使えるけど、飲むのは躊躇するだろう。
トイレもまともに使えない被災時にお腹を壊したら悲惨だ。
そろそろ月末も近いが、台風から3週間を経過して、ようやくかわはら薪ストーブ本舗の本店(千葉県)のある山武市でも停電、断水が復旧しつつある。(概ね復旧しているけど、まだ停電している家もあると聞いている)
これほど長く続くと最初から予測できていたら、実家、親戚のところへ避難を最初から検討する人は、もっと多かったかもしれない。
当初の「2-3日で復旧」という甘い報道で初動が遅れて、ずるずると過ごした人もいたと思う。
私の場合は幸い、北軽井沢店との二拠点体制を構築していたので、千葉での用事があった5日間は千葉でサバイバル生活を送り、その後は北軽井沢店に移動して滞在しているので、それほどの苦労をしないで済んだ。
以上は、今回台風15号に被災した私の経験談で、直接薪ストーブとは関係ないので、ここでようやく本題に戻る。
都内での工事とメンテの翌日に、地元千葉での他社施工の煙突の台風での損害調査だ。今回の台風15号で「煙突が吹き飛んでしまった」という、私がいつも使っている高木煙突では考えられないようなびっくり案件の現場確認だ。
今回、千葉に戻ってくる帰り道のタイミングでSOSを受けられたので、北軽井沢へ行く前にチェックできて本当にラッキーだった。
トップだけでなく、根本から外れて飛んできたらしい
落下の衝撃で変形して破損したコネクター部分
ロッキングバンドしていても外れるというのは切り欠きだけのコネクターの弱点が露呈した感じ
応急処置用に、室内側(煙突内部に)雨が入らないように別の予備のトップを持参してハメてきた
この現場に関しては、火災保険の担保範囲で「風災」が適用されるので、写真と見積もりを保険会社に出して、承認が取れたら修理するという段取りを組んだ。
それまで放置するわけにはいかないので、最低限、煙突内部へ雨が吹き込まないようにした。
お客様は「ブルーシート巻いて養生しておいてくれればいい」って言ったけど、寒くなって焚きたくなっても焚けないのもかわいそうなので、予備のトップを使用した。
二重断熱煙突はそれなりの重さだから、落下の重力加速度や風速で車や建物に当たったら被害が大きいし、万一、人に当たったら当たり所によっては死亡事故になるだろう。
(台風の中、歩いている人はあまりいないだろうけど)
今回の台風15号はそれだけ強烈だったわけだけど、同じ市内で、高木煙突で施工した物件からは(今のところ)被害の報告は受けてない。
ちなみに私が過去に煙突施工したお家で「屋根材のコロニアルが吹き飛んでしまった」という家でも煙突は無事だったと確認が取れている。
これから薪ストーブの設置を考えている人は、本体だけでなく、煙突の品質や性能も十分に考慮して選択された方が良いと思う。
つないでしまったら、ただの黒いパイプに見えてしまってみんな同じと思われてしまいがちな煙突だけど、コネクターの性能、品質が、メーカーによって実は大きく違うということを今回の災害からも改めて実感した。
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コメント
切り欠きの形状がNOVAに似ているので、最初はNOVAかなと思いましたが
家のはもっと切り欠きの数が多いから他のメーカーかな?と思ったり。
以前別件でファイヤーサイドのにコネクターの形状を訪ねたとき
NOVAも年代?で何種類もあると回答があったので、結構古いNOVAかなとか
イロイロ想像しています。
接続部の強度はコネクターの形状や構造に依存して
ロッキングバンドは接沿部の強度には余り寄与せず
あくまでもコネクターの緩み止めと考えないと行けないようすね。
yasさま:
おっしゃる通りで、煙突の接合時の強度はコネクターの形状、構造にかなり依存します。ロッキングバンドは回転止め、ゆるみ止めと考えるのが良いですが、その役割も完璧とは言えません。ロッキングバンドしていても強くトルクをかけて回せば、回って緩んでしまうのが現実です。
具体的なメーカー名については他社を誹謗中傷するつもりはないので、ノーコメントとさせていただきます。