二階建ての大屋根部分へのチムニー作成であれば、その半分くらいの高さでも機能的には問題ないが、今回の現場は、下屋部分へのチムニー作成なので、高さが約2メートル、小屋裏の高さも含めると、合計で3メートルの煙突をチムニー内部に入れ込むことになる。
新築物件の場合には、多くの場合、普通はチムニーが完成してから煙突を入れ込んで固定する。チムニー作成は建築工事で工務店が、煙突工事は薪ストーブ設置工事で薪ストーブ屋がと、分業体制になっているからだ。しかし3メートルの煙突だと、施工が非常に困難だ。気合を入れて頑張れば、屋根の上で3メートルに組んだ煙突を持ち上げて、チムニーの上から入れ込むか、あるいは室内側で組み立てながら、ロープで引き上げる作戦で何とかなるが、どちらにしても、かなり大変な作業になる。
今回は、かわはら薪ストーブ本舗で受注した既存住宅へのチムニーの制作を含めての煙突工事なので、チムニーを作りながら途中で、内部に煙突を取り付けてしまう作戦を取った。ケイカルを4面施工する前に3面だけの段階で手が横から入る状態で、煙突を一本づつ取り付けていく。
チムニー内部での煙突の固定が完了したら、残り1面のケイカルを施工するという変則的な工程を組んだ。
チムニーの外壁施工前に内壁のケイカルを施工
通常はチムニーが完成してから煙突をチムニー内部の固定するが、3メートルの煙突を入れ込むのは困難なので【コの字作戦】
先に煙突を固定してから、残り1面のケイカルを施工する
今回も新宮商行の煙突を使ったが、特にロッキングバンドの施工性が良い。目線と同じ高さで作業しないでも、確実に迅速に取り付けることができて、今回のように狭いところでの作業、自由に自分の高さを調整できないようなところでの作業では、助かる。
チムニー下端の天井付近の様子
最後に、外壁下地のベニヤを骨組みに打ち付ける
普通はチムニーが完成してから、煙突工事を上部から進めていくので、チムニー完成後に1日かかってしまうが、この段階で、既にチムニー内部に煙突が取り付けられているので、チムニーの板金作業、外壁取り付け作業と同時進行で、室内側の煙突工事、薪ストーブ設置工事が進められるので、段取り的にも非常にスムーズに作業が進む。チムニー完成の際には、薪ストーブに火を入れることが可能な状態になる。
【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村