今回のシングル煙突から二重断熱煙突に入れ替える工事では、室内側へ煙が逆流する問題の解決のために薪ストーブ本体は入れ替える必要はないと判断して、そうお客様にはお伝えしたのだけど、この機会に薪ストーブ本体も入れ替えたいという依頼を受けた。
屋外側の煙突工事が終わったら、引き続き、室内側の作業に入る。
煙突口元の組み立てをしてから、薪ストーブ設置位置を決めて、煙突を接続する。屋外側の作業に比べたらサクサクと進む。
私が焚きつけしてしまうと、これまでの燃え方との違いが体感できない。これまでお客様がやっていたのと同じやり方で焚きつけしてもらった。
以前は室内側に煙が逆流して炎が消えてしまったけど、きちんと煙突から排煙されて問題なく立ち上がった。
今回の現場での工事は単純に薪ストーブと煙突を入れ替えただけで、炉台、炉壁は、以前の機種の時に使っていたままの状態だ。
冬場にガンガン焚いて内装壁面の温度が高くなる場合には「レンガをさらに積んで高さを確保する」「鉄板などの遮熱板をレンガの上に置く」などの対策を取った方が良いのは言うまでもない。
この写真はあくまで設置直後の試し焚きの状態のレポートで、このままの状態で冬場に連続稼働させて良いと認識していたり、示しているわけではないということを補足しておく。
温度の上昇に伴って、薪ストーブから音が出ることをお客様は気にされていたが、どんな薪ストーブでもそれなりに音が出る。鉄板や鋳物が温度変化で膨張や収縮するので、その際に音が出るのだ。一定の温度で落ち着いていれば音は出ない。
薪が乾燥不足だと、投入の際に気化熱で炉内温度を下げるので、温度が安定しなくなりがちだ。乾燥した薪で上手に焚けば温度変化も少なく、音も出にくいし、薪ストーブも長持ちする。
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