不透明なこの時代に、薪は備蓄できる燃料としての価値もある

現代の世界は輸出入の貿易で成り立っていると言っても過言ではない。天然ガスや石油などの燃料はもちろんのこと、食材や原材料、そして生産された製品が世界中を循環している。

新型コロナウィルス騒動によって世界中でコンテナ不足が起こり流通が滞って、材料や製品の輸入が大幅に遅れて工期が遅れた例も多々あるし、それは今でも完全に復旧したとは言えない状況だ。原材料の高騰で製品の値上げラッシュも続いているし、今後も秋くらいまでは値上げ続きだ。

またウクライナ、ロシア情勢も長引きそうな様相を見せている。ウクライナは世界中に輸出されている小麦の主要産地でもあるので、今後はその輸出量が減り食料不足がおきて、価格高騰がさらに進むことも考えらえる。あまり考えたくないけど、核ミサイルが飛び交って核の冬が来る可能性もゼロではない。

このような不透明で不安定な社会情勢において、天然ガスや石油の輸入がいつ止まってもおかしくなない。日本国内での原発の再稼働問題も真剣に議論するべき時だと思うけど、現状の原発の停止状態で、化石燃料の輸入が止まったら、停電は頻発するだろう。

現状でも電力の需要が多い時には化石燃料をフル稼働させて、さらに揚水発電で何とか乗り切っているけど、それでも時々電力が足りなくなって停電したりしている。

これまでの台風や地震などの自然災害による停電は1週間から1か月程度で復旧してきたけど、有事における燃料不足による停電は、復旧の目途が見えなくなる可能性が高い。そうなったら、照明、暖房、調理などに使える燃料不足で、かなり深刻な事態が起きることが用意に想像できる。

そんな時でも薪を1-2年分確保しておけば、災害時のバックアップ燃料、備蓄燃料としての機能もある。薪ストーブを普段使いしているユーザーであれば1-2年分位の薪の備蓄はそれほどハードルの高いことではないと思うし、既に実現させているユーザーも多いと思う。「まだ全然足りない」というユーザーは、この機会に薪棚増設を真剣に考えてみると良いと思う。

それから薪を購入しているユーザーで「(シーズン終了後の今は)薪棚は空だけどシーズン前ギリギリに注文すればいいや」みたいな購入パターンをしている人はけっこう多い。しかしその時期に万一のことがあったら、トラックの給油もままならず、とても薪の配達には行けなくなる状況だろうし、そもそも薪の値段も、現状では考えられないほど高騰しているだろう。シーズン直前に買うのではなく、前倒しで注文して、今の時期に薪棚を満載しておくことをお勧めする。砂漠で、他に水がない時にペットボトル一本の水が幾ら位の値段がつくのかを想像してみると良いだろう。薪はお金を出しても買えない貴重品になる。

いつも依頼いただいている常連のお客様から、薪の配達&煙突掃除の依頼が入ったので、行ってきた。その際に、上記のことを思った。

トラックに薪を積み込み

走行中の振動やGで崩れないようにロープで縛って固定

万一雨が降っても良いようにシートで養生

現場に到着して一輪車に乗せ換えて運ぶ

指定の場所へ運んで積み込み

ガッツリ積み込んた

↓ 画像クリック(タップ)で応援をお願いします

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村

ランキングに参加しています

かわはら薪ストーブは全国

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. うさぎ より:

    薪備蓄さまざま

    薪のストックを一二年分の余裕スペースをお持ちの人は高い乾燥薪の必要は無くはないですか?

    安い未乾燥薪でも2年保管したら立派な乾燥となりますので豊富にある薪を棚に早めにストックしておけば余裕が出来るよー

    貧乏な私は土地だけは一杯あるのでストックは沢山しています。

    • かわはら より:

      うさぎさま;

      ストック場所があることと、薪を自分で作る時間やスキルがあるかどうかは全く別の話です。

      薪を自分で作れない人は、乾燥薪でなく未乾燥薪を安く購入することもできますね。