薪ストーブが悪いわけではないのです。煙突が悪いのです。

昨日の記事では、ソープストーン製の薪ストーブの特徴を紹介した。立ち上がりの早さについて、冷温時からなのか、翌朝の蓄熱した状態からなのかで、全然違うということをレポートした。

その記事の中で使用した写真で、人によっては気になることがあったと思う。

一晩焚いたグランデノーブルデポの翌朝の状態

「ガラスの左右下部が白く煤けていること」「扉の上部のソープストーンが茶褐色に煤けていること」の2点だ。

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これらは、アルテックのグランデノーブル デポという【薪ストーブ】が悪いわけではなく、当店の【煙突】のせいだ

当店は賃貸で私が借りる前のペレットストーブ屋さんが使っていた既存の煙突しか使えないという制約がある。この煙突は横引き2メートル、屋外での縦が3メートルと、正しい煙突施工のセオリーを、全く無視したものになっている。

通常は横引きの2-3倍の縦の長さが必要なので、現在の縦3メートルでは全然足りなくて、縦6メートル程度がまともな燃焼のために必要となる。二階建てであれば屋根の上まで伸ばして延長すれば、そのくらいの必要な煙突高さが確保できるが、平屋の店舗なので、現状の縦の長さが限界なのだ。

もし、壁抜きではなく、真上に煙突を立ち上げて、屋根を抜いて煙突を5メートル程度ストレートにすれば、薪ストーブ本来の性能を発揮できるドラフトが得られるが、賃貸物件なので屋根を開口して煙突を抜く許可が取れない。

このような制約のもとで設置しているので、薪ストーブ本体が要求するドラフトを得られない状態で無理やり焚いている。どうしても不完全燃焼しがちで、煙が炉内に溜まりやすく、ガラスの左右下部や、扉の上部の本体が煤けている。

ガラスに関しては低温燃焼時に付着した煤が焼けて白くなったもの

扉上部の本体に関しては、薪の投入時に煙突に抜けきれずに室内側に漏れた煙の蓄積

焚く前には、いつもガラスを清掃して綺麗な状態にしているけど、昼間に一日焚き続けて一晩経過した24時間後には、どんなに丁寧に細割り中心で燻ぶらせないように気をつけて焚いたとしても、この状態になってしまう。

温度が低い時に安易に大割りを投入すると、もっとひどいことになる

ガラスの左右下部が白く煤けている

火入れ前に濡らしたティッシュで軽くふき取る

煤が取れる

煤をふき取って綺麗になったガラス

お客様のところで施工したまともな煙突(ストレートな屋根出しで必要な高さを確保している)の場合は、ここまでガラスや扉上部が煤けないので、当店での劣悪な煙突接続での、この写真だけで、アルテックの薪ストーブのことを判断しないで欲しい。

「適切な煙突」「十分に乾燥した薪を使う」「炉内状況に応じた太すぎない適切なサイズの薪を投入」の3点を守れば、綺麗な状態を維持できることを補足しておく。

上記の3点のいずれかの要素の1点でも欠けると、それに応じた汚れ方となる。設置環境とユーザーの使い方が正直に結果に出る薪ストーブなのだ。

当店の場合は、いくら良い薪を上手に焚いても、煙突がショボいので、こうなってしまう。

この事例からも判るように、薪ストーブのガラスが煤けたり、煙が扉から室内側に漏れるという事例の場合は、煙突に問題があるケースが多い。本来の薪ストーブの性能を発揮させるために、煙突がいかに重要かということを理解して欲しい。

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