薪ストーブは適温で焚き、温度管理をするのがとても大切だ。
設置工事を終えたアルテックのソープストーン製の薪ストーブ「グランデノーブルデポ」だけど、この暑い今の時期には、火入れしての、取り扱い説明をするか、しないのかはお客様と相談して決めている。今やっても良いし、秋冬の涼しくなってから再訪して、やっても良いし、どちらでも対応している。(工事の際に焚きつけに必要な一通りの道具も持参している)
薪ストーブの設置を非常に楽しみにされていて、火入れ説明を希望されたので、早速火入れした。
炎を育てて火力がどんどん大きくなって、勢いが増してくると、ついつい空気を絞りたくなってくる。しかし、その段階で薪ストーブの表面に手をかざしてみても、まだ「熱い」という感覚にはなってない。「温かい?」という感じで、一瞬触っても火傷しない状況だ。
炉内をよく観察すると、まだ炎でついた煤が付着していて黒くなっているし、熾火も十分に出来ていない。
この段階で空気を絞ってしまうと、勢いが弱くなり煙が発生してしまう。
空気を調整するタイミングは、炉内のバッフル板や、側面のソープストーンに付着した煤が焼けて白くなってからだ。その段階になると、炉内にも十分に熾火ができて、天板に手をかざすと「温かい?」ではなく「熱い」という感覚となる。その段階だと一瞬でも触りたくない感じだ。
グランデノーブルデポの場合は具体的には、天板の表面温度が220℃程度が適温だけど、このように目視確認できて、なおかつ手のひらの感覚で、温度計がなくても適温と誰でも判断できる。
お客様からは、温度計の必要性の有無について訊かれたけど「なくても大丈夫」と答えた。温度計の表示に一喜一憂して、まだ炉内温度が十分に上がってないのに、表面の温度計が置いてある部分の温度だけで判断して、十分に炉内温度が上がる前に、早めに空気を絞ってしまう弊害の方が大きいと感じている。
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