理想の薪のサイズと形状は?

薪のサイズ

原木を回収して玉切りで輪切りにしたあとに、斧で薪割りして1年から2年程度乾燥させているが、薪割りしている時には大量の原木を処理することを優先しているので、炉内で燃やす時に最適なサイズまで割らないこともある。特に節があるところや曲がっているものはとりあえず半分に割ったらそれ以上やっつけるのは骨が折れるのでそのまま積んでしまうことになる。

そして実際に薪ストーブで焚く時に、半分割りのままでもその薪のサイズにふさわしい状況の時に投入すれば良いわけだ。炉内に十分な熾き火ができていて、温度が高い時に使えば問題なく焚けてしまう。

しかし、それほど寒くない時にちょっと焚いてみましたという時には、熾き火も十分にできていなかったり、薪ストーブの温度も高くなっていないこともある。こういう時には大きな薪を入れると燻ってしまって気持ちよく燃えてくれない。

薪のサイズはその時の炉内の状況によって違ってくるので、様々なサイズを適度に取り混ぜて確保しておくのが良いと思う。焚き付け用の細くて短い極小ものから、その後に燃やすのにちょうど良い細割、中割り、大割り、そして寝る前に一晩火が持つMEGA薪と各サイズバランス良く確保しておくと使い勝手が良いと思う。どのサイズがどのくらい必要かは実際に焚いているうちに身についてくると思う。そして自分で薪割りする時には全部同じサイズにするのではなく、各サイズを作るようにすると良い。

薪の形状

まずは断面の縦横比に注目したい。縦横比が1:1に近くて正方形や丸に近い形状が一番効率良く燃えてくれるように思う。1:2とか1:3とかの長細い長方形のものだと板のようになって炎の立ち上がりを塞いでしまいがちで効率燃焼の妨げになるように思う。

写真のように1:2に近い形状のものは、余力があれば、焚く直前に家の中へ搬入する前に理想の形状に近づくように最後の薪割りをするのも良いと思う。私が使っている斧は、グレンスフォッシュの薪割り槌だ。節が曲がっていて玉きり直後の生木の時には割りづらかったものでも、時間が経ってヒビが入ったりしていると、けっこうあっさり割れてくれることも多い。

次に断面積と長さの関係も重要だ。断面積が小さく細い薪は必要以上に長いのもあまり使い勝手が良くない。特に焚き付けのような炎が小さい時には重要となる。割り箸のように細いもので長さが30センチあっても、実際に焚き付け時に炎が立ち上がるのは数センチの範囲だから5センチとか10センチくらいの長さが適当であろう。同様に焚き付けの次に燃やす直径数センチ程度の細割の薪も長さが40センチあっても燃えている炎の範囲以上になってしまうので20センチ程度の長さが適当であろう。最大長さは炉内に入るかどうかで制約があるが、投入した薪の全ての部分に炎が回るサイズ、形状を考えて薪作りをしよう。

もちろん自分で作る場合には売られている規格薪のような形に無理にそろえる必要もない。曲がっている部分、節の部分などはチェーンソーでバームクーヘン状に処理して、そのまま薪ストーブに食べさせるのもアリだ。サイコロ状のもの、変な形のものもでも問題なく焚けるので薪割りしずらい部分はチェーンソーで細かくやっつけるのが効率良い作業のコツだ。

かわはら薪ストーブは全国

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