煙突のない薪ストーブ

薪ストーブは煙突によって引き起こされる排気の上昇気流、ドラフトによって良好な燃焼が維持されるのだが、最適な長さ、太さというのはどこなのだろう?太ければ太いほどいいか?長ければ長いほどいいのか?もしそうならば、「太さ無限大、長さ無限大」になる煙突を取り外した時に最高の燃焼になるということになってしまう。

実際に煙突を取り外して焚いたことのある人はあまりいないだろう。室内に薪ストーブを固定して設置していまうとなかなかできないことだ。どうなるか想像してみたことはあるだろうか?

薪ストーブの表面温度がほぼ全域で250℃くらいに達して良好な燃焼をしているところで、おもむろに煙突を取り外してみた。これまで良好に燃えていたが、急激に炎の出方が弱くなり、煙突を使っていた時にはほとんど目立たなかった白い煙が大量に出てくるようになった。(写真上・1枚目)

その後で長さをかえて試してみた。30センチだとほとんど煙突を取り外したのとあまり変わらないが少しだけ煙の発生は少ないか?90センチだとちょっと煙突の効果が出てきて煙の発生が少なくなってくるがまだかなり目立つ。180センチだとかなり煙が少なくなってきて、目立たなくなってくる。

30センチ(2枚目)
90センチ(3枚目)
180センチ(4枚目)

こうして比較してみると煙突の長さによって煙に流速がついていき、炉内から排気を引っ張っていく様子が観察できる。全く煙が見えなくなってしまうので写真は撮影していないが270センチの時にさらに引きが強くなっているところまで確認できた。

かわはら薪ストーブは全国

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする