かわはら薪ストーブ本舗では、お客様のニーズに応じて、大地震の際に、薪ストーブが煙突から外れて転倒するリスクを少しでも回避するために「かわはら式耐震煙突固定法」による対策で予防安全の施工を提案している。
また、炉台にアンカーで薪ストーブを固定するという転倒防止のための対策も取り入れている。
もちろん、費用のかかることなので、これらは、お客様からの希望のあった場合のオプション工事だ。
このように、なるべく災害時にもダメージが少なくなるように考えているが、それでもボルトの破断などで、薪ストーブ本体が倒れてしまったりすることもあるかもしれない。また、このような地震対策を全く行ってない薪ストーブ施工も多く存在する。
実際に「地震が来た時に、火の入っている薪ストーブをどうすれば良いのか?」ということで、ググって見ると「空気を絞る」なんてことが書かれているが、それは全く意味がないと思う。実際に火を消す必要があるのは、煙突が外れたり、薪ストーブ本体が転倒したりの大災害の場合で、そんな悠長なことを言っている状況ではないということは、少しでも想像力を働かせてみれば推測できると思う。よく見かけるネット上の対策方法は、机上の空論だなと思う。
そもそも薪ストーブを使ったことのある人なら判ると思うが、空気を絞ったところで、不完全燃焼するだけで火が完全に消えることはまずない。それほどの気密性がある薪ストーブはほとんどない。
燃焼中の薪ストーブの炉内の炎を、緊急時に消す場合は「(薪ストーブ全体を埋めるほどの)大量の砂をかける」「粉末式の消火器を使う」が正解だ。
ちなみに、「水をかける」というのはNGだ。急激に冷やすと、鋳物製の機種の場合は、鋳物が割れて壊れるリスクがある。そもそも、煙突が外れたり、薪ストーブが転倒しているような状況の中で、水をかけるためにホースやバケツや水を用意できるかどうか考えてみれば、あまり現実的ではないと思う。
「煙突が外れてない」「転倒していない」という比較的被害が少ない状況の場合は、薪ストーブが振り子のように揺られて「位置がずれている」というケースが多い。この場合は元の位置に薪ストーブ本体を押して戻してやれば復旧する可能性が高いが、念のため、煙突が外れたり、曲がったりしてないか確認することも必要だ。特に、煙突貫通部分、隠ぺい部分の見えない場所をチェックしたい。自分でできない場合は施工店に相談してみよう。施工店も被災していたり、依頼が集中していて、すぐに動けないという場合もある。その場合は、当店でも現場までの車での交通手段や、水や食料などが現地で確保できる程度に落ち着いていれば、点検に行くので、相談して欲しい。
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