冬場には薪ストーブの天板を開けて土鍋に直火でご飯を炊いている。この場合は湯気の匂いをチェックすれば火から下ろすタイミングはすぐに判る。ちょっとだけ香ばしくなってきたら下ろせばちょうど良い。
夏場なので庭の焚き火でご飯を炊いてみる。キャンプやBBQの際の参考にして欲しい。
ブロックを組んだ簡易カマドで火を起こす。薪ストーブをやっている人ならば焚き火の際もそれほど苦労しないでつけられるだろう。焚きつけ用の細かな薪が用意できない場合にはガスバーナーで数分炙ればたいていは何とかなる。
十分な火力になったらあらかじめ用意しておいたお米と水を入れた土鍋を乗せる。
しばらくすると、蒸気が出てくる。沸騰の音に耳をこらそう。激しい沸騰とともに一番上の写真のように蓋の淵から泡も吹き出してくる。この泡が落ち着いて沸騰の音が聞こえなくなったら火から下ろすタイミングだ。沸騰してきたら他のことをしないでこのタイミングを探ることに全神経を注ごう。
焚き火での炊飯の時には、匂いではなく、音や沸騰の様子で判断するしかない。「何分で火から下ろす」というのは一概には言えない。焚き火の火力、お米や水の量、土鍋の厚みや熱容量などによって状況は全然違うので、時間で判断すると焦がしたり、十分熱が加わらなかったりで美味しく焚けない。五感をフルに使って目と耳で判断しよう。
明日から1週間ほど中国へ行くので、しばらく美味しい白米のご飯を食べられなくなる。その前に日本ならではの美味しいご飯をいただくことにする。