ルーフキャリアをつけて煙突掃除仕様に改造したサンバーへ二連梯子を載せて、万全の体制で煙突掃除に行ってきた。事前に送ってもらった写真だと短めの脚立が家と一緒に写っていたので「この脚立では屋根まで上れない」と判断して、持って行ったのだ。しかし、現場へ行くと長めのものが別にあって、車から梯子を降ろさずに、すぐに作業に入ることができた。時間と手間がかなり省けてラッキーだった。
とりあえずは室内側の煙突を取り外して、そこへビニール袋をかぶせて室内に煤がばらまかれないようにする。その時に既に大量の煤が薪ストーブの中に落ちてきてるので、それなりの量の煤が付着していることが予測できる。
次に屋根に上る。7寸勾配(平行方向に10寸進んだら、7寸の高さ:角度にして35度)の屋根なので、何もないと滑ってしまって煙突まで、とてもたどりつけない。煙突の根元にロープを巻きつけて、それを支えにして煙突まで近づいていく。「来年以降は自分でやってみたい」というご主人さまも一緒に屋根に上るので、やり方を教えながらの煙突掃除となった。奥様が下から写真を撮ってくれた。作業中の自分の写真なんてまず撮れないので、貴重なショットとなった。今回の内容は実際に依頼してくれた人のブログに詳しく掲載しているので、併せてそちらもご覧いただきたい。
トップを外して、一度地面へ降りる。そこでトップを分解して、ワイヤーブラシで掃除する。ビニール袋に入っているのが煙突内部から回収した煤で、新聞紙に乗っているのがトップから回収した煤だ。トップ部分の方が多いくらいだ。手抜きして室内側から上に向かってブラシをつついて煙突内部だけを掃除しても、全体の半分しか回収できないということになり、トップ部分がいずれ詰まってしまうだろう。
「煙突内から回収した煤」 と 「トップ部分から回収した煤」
実は煙突掃除をすると煤の量や状態、そして付着の分布状況によって、どういう焚き方をしていたのか判ってしまうのだ。上手に焚くとトップ部分にだけ少し付着するだけで煙突部分にはほとんどつかない。単純に煙突掃除をして綺麗にするだけでなく、現状を見て、今シーズンに向けての焚き方のアドバイスをした。とても喜んでもらえて「その日の晩御飯が美味しく食べられるようになった」という、うれしいコメントをいただいた。アドバイスの内容についても、きちんと丁寧に記事にまとめられているので、そちらもご覧いただきたい。