炉内料理の定番といえばピザだけど、それだけではつまらない。弱火になってきたら炉内でケーキを焼いてみよう。今から何度か練習すればクリスマスには薪ストーブの炉内で焼いたケーキを楽しめるようになると思う。
ケーキの生地を焼くには、温度管理が極めて重要だ。薪ストーブの炉内でやると、熾き火が多過ぎで、温度が高すぎて表面だけ焦がしてしまって中に火が通っていないという失敗をしがちだ。「レシピ本によると170℃で15分」とか書いてある。電気やガスで温度設定すれば自動で動いてくれるオーブン機器とは違って、薪ストーブの場合は熾き火の量、空気の送り方で手動で温度管理してやる必要がある。慣れくればなんとなく感覚でもできるようになるけど、最初のうちは薪ストーブのバイメタルのマグネット式の温度計を炉内に突っ込んでしまおう。専用のオーブン温度計もあるけれども、手持ちのものを炉内の適当なところに貼り付ければ炉内温度の目安となる。
今回はネスターマーチンS33の炉内でケーキを焼いてみた。炉内の熾き火がかなり少なくなってきて「ん~?消えちゃう?くらいで細めの薪をぼこっと乗せても炎がすぐには上がらない程度の状況がケーキに最適な炉内だ。
スキレットを鉄皿の下に敷いて、熾き火で底が焦げるのを防止
炉内に温度計を貼り付けて温度管理