新築で薪ストーブの導入を検討している場合、予算配分が問題となるケースがある。地盤調査の結果、地盤改良工事が必要となって、予想外の費用が当初の見積もり以外にかかることもあるだろう。他にも色々と細かな積み上げで薪ストーブに回す予算が足りなくなってしまうことも、よくあることだと思う。
そんな時に薪ストーブをあっさり諦めることができるならば、それはその程度の動機だったわけだから、薪ストーブの導入は止めておいた方が良いだろう。
「予算が足りないけど、どうしても薪ストーブを諦められないっ!」という場合には、とりあえず新築時に煙突だけ、つけておくことをお勧めする。そして、数年後に予算ができたら、炉台を作成して、残りの煙突を繋げて、薪ストーブをとりつけるという感じで少しづつ予算に応じて、確実に進めていけば、比較的容易に実現する。
入居後に薪を作って蓄えておけば、薪ストーブを導入したらすぐに使うこともできるというメリットもある。新築時から薪ストーブがついている場合には、初年度に薪の準備ができずに足りなくなるケースも多いけど、新生活を送りながら、じっくりと薪を用意できる。
新築工事の段階で、あらかじめ貫通部分を造作して煙突を通しておくと良い
家が完全に出来てしまった後から煙突貫通部を開けるのは合理的ではない。建築中にあらかじめ穴を開けておいて、煙突を通しておくのが合理的だ。建築中ならば外壁や、内壁がつかない骨組みだけの状態があるので、その時点で煙突の貫通部分の造作や下地を作っておけば完璧となる。家ができてしまうと、後からでは中がどうなっているか判らないので、一度作ったものをぶっ壊すなど、色々苦労することになるし、余計な手間と費用がかかってきてしまう。
とりあえず煙突だけついていれば、後からDIYでも何とかなるものだ。