小田原で相談を受けてコンサルした案件。
新築時に薪ストーブを設置する前提で設計してなかったので、どこに配置するか非常に悩ましかった。コーナー壁出しを含めて何か所か設置可能は場所があったけれども、ストレートに煙突を屋根から抜けるベストな場所に最終的に決まった。この場合、リビングの良い場所を薪ストーブが占有してしまう。「冬場は良いけれども、夏場に邪魔になりそうな感じ」と奥様の猛反対を受けてしまったそうだ。
そこで炉台、炉壁を固定設置するのではなく、シーズンオフには分解して、撤去可能な構造にするというウルトラCの作戦を取った。必要な厚みや、サイズを満たしていれば良いので、必ずしもモルタルで固着させて設置する必要はないのだ。
ベース部分の組み立て
ケイカル板を乗せる
タイルを乗せる
背面の炉壁を受ける部分の組み立て
無事に仮設置完了
背面のケイカルは無地のままだけど、簡単に分解可能なので、後日塗装するなり、漆喰などで仕上がるなりすると、雰囲気もさらに良くなるだろう。
今回は12ミリのケイカル一枚のみの炉壁としたが、ハンターストーブの場合は背面への熱の放射も強烈なので、本体側と炉壁の間にヒートシールドを付加するか、炉壁のケイカルを二重構造にした方が安心だ。
シーズンオフには分解して部屋の片隅に移動することができるようになって、奥様の意見も配慮した薪ストーブ設置ができた。
夜になって、感動の初火入れ
コメント
常設の場合でも重厚な炉壁よりケイカル板のが私は好きな位なので、更にその利点生かしたこの方式いいですね。
ケイカル板の上部の角を半径10mm位で十分なので、Rつけてみて下さい。この、「ケイカル板ここにアリ!」的な感じがそれだけでかなり消えます。
山口透さま:
角をRにするのも良いですよね。
以前、私が制作したケイカル炉壁はそうしました。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1104.html
ハンターストーブのホームページに掲載されている、かわはら薪ストーブ本舗による施工事例の第二弾はこの案件ですよね?
この記事の写真と比べると機種と炉壁が変わっているようにも見えますが(?_?)。
Mr.トリデさま:
その通りです。最近更新されました。
記事の時から、この現場も色々とバージョンアップしています。