私は絶対にやらないけど、平屋の住宅へ煙突を施工する場合、低い位置だと煙突高さが稼げないので、屋根の上を極端に立ち上げて伸ばすパターンとなりがちだ。そうすると風の影響で煙突がぐらつくので、このようにステーをつけて屋根材に打ち付けて固定するパターンをたまに見かける。
たまに見かける長く伸ばした煙突をステーで屋根に固定するパターン
将来的には雨漏れしそうな気がする。しかし施工した人は自分は10年後は、仕事をしていなくて逃げきる自信があるから、こういう施工ができるのだと思う。
屋根材の上からビスを打って、その部分をコーキングで防水処理しているのだけど、紫外線にさらされたコーキングの寿命を考えたら10年程度持てば良い方だろう。それ以降は雨漏れのリスクが発生するわけだ。
「設置後の数年だけ持てば良い。その後は知らない」みたいな施工方法や部材で、長期間に渡って安心できないのはなんだかなと思うけど、施工店だけを責めるわけにはいかない。ユーザーの勉強不足や、ローコスト志向でひたすら値段の安いことを優先した結果、こういうことが起きているのが現実なのだろう。
私ならば、相談を受けた段階で、平屋で低い位置に煙突が来る場合にはチムニーを提案するし、さらに低い位置に煙突が来ないように棟の近くの高い位置にくるように設計段階から提案する。チムニーを作る分だけ、工期も費用も若干かかるけれども、長い目で総合的に考えたら、むしろ安上りなので、後悔しないようにして欲しい。10年くらいして雨漏れして屋根材の施工のやり直しなんてしたら、何倍もコストがかかってしまうだろう。
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