チムニー上部に羽根のような板金を追加して雨仕舞い強化

屋根瓦を持ち上げるだけで簡単に撤去できる普通の和瓦の場合には、チムニーの左右の瓦の下に雨水を流す樋を埋め込むことができるので、雨仕舞いが簡単で、屋根とチムニーの取り合い部分もシンプルに納まる。
しかし、今回の現場の瓦材は簡単に撤去できないタイプだった。もし瓦を撤去するには、棟からスタートして、チムニー上部の瓦を全部取り外す必要がある。瓦の上部に打ち付けられている釘を取り外しながらになるのだ。チムニー作成工事で、セオリー通りにそれをやったら大幅に工期も費用もかかってしまうので、現実的ではない。そこで、今回はチムニー周辺の瓦だけをカットして、上部の瓦は取り外さない工法にして、瓦の上で雨水を左右に流すことにした。
この場合、瓦とチムニー側面の取り合い部分(特に上側のコーナー)に、大量の雨水がかかると致命的なのだ。屋根の上の方から流れてきた水が、チムニーに当たると左右に分かれて、チムニーと屋根の取り合い部分の水上側のコーナー部分から側面に雨水が集中して、雨の侵入の原因となる。最初は対策なしでもいけるかと思ったけど、ダメだった。そのため、チムニーの側面部分に雨水を集中させないための対策をする必要があった。それが、今回作成したチムニー上部の羽根のような板金だ。
DSC_1703.jpg
チムニーの水上側(棟側)の雨仕舞いの板金だけでは不十分なので、もう一段板金を重ねるために漆喰でスペーサーを作成
DSC_1699.jpg
チムニーより横幅300ミリ程度広い板金を折り曲げて取り付けて、上からの雨水がチムニーの左右に直接流れないようにする
DSC_1707.jpg
板金と瓦の取り合い部分はコーキング処理
DSC_1709.jpg
板金の瓦から浮いた部分もカバーをつけて、隙間に鳥の巣を作られないようにする
DSC_1710.jpg
完成したチムニー下端の板金

【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村

かわはら薪ストーブは全国

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする