建物の構造上の都合、あるいはデザインや見た目の希望で既製品の角トップよりも大きい寸法のチムニーを制作する場合がある。
また建築前の打ち合わせの時に伝えた寸法と、現実に作られた寸法が伝言ゲームや勘違い、あるいは最初からこちらの言うことを無視して、その工務店が以前に作ったことのある(渡したものとは他の図面で)寸法で作られることもある。こういうびっくりするようなことも、5-10%位の確率で発生するので、その都度、現場で対処していく必要がある。
きちんとやってくれる工務店の方が圧倒的に多いので、しつこく確認するのも、ウザいと思われるし合理的ではないと思う。また、工務店に確認したところで、打ち合わせ通りに施工してくれないような工務店は空返事で、本当に図面通りに施工されてない案件をゼロにしようと思ったら、チムニーを制作するタイミングでその初日に現場に出かけて、工務店の下請けの大工さんに直接指示、確認するしかないので、現実的ではない。
原因はいろいろあるけど、現実にできてしまったものを壊して作り直すわけにもいかないし、現場の寸法に合わせて特注で角トップを制作したら、値段も高くなるし、納期もかかってしまう。
このような場合には、既製品の角トップの寸法に合わせて天端の形状を小さく絞って、対応するのが合理的だ。
既存のチムニーの高さより150ミリ高く木枠を作って、寸法を角トップが納まるサイズに絞った。煙突も150ミリを一本追加して、製作した木枠の高さ分持ち上げた。