フラッシング施工のメリット デメリット

サンタクロースが出入りするような箱型のチムニーを屋根の上に造作する場合は雨仕舞がほぼ完璧にできるので、当店では新築の場合はもちろんのこと、既存住宅への後付け設置の場合でも、基本的にはチムニーをお勧めしている。

チムニー施工の場合は屋根材とチムニー側面の取り合い部分をしっかりとした板金の立ち上げで処理できるので雨漏れリスクが少ない。またメトスの角トップを組み合わせた場合には煙突と、角トツプ内部の縁か切れているので、煙突部分から雨漏れの発生するリスクがゼロになる。
チムニーは屋根の上に建築工事で作成した、サンタクロースが出入りするような形状の四角い箱のことだ。 新築工事の場合には、あらかじめ野地板...

チムニーを作成する場合は、フラッシングと比較してチムニーの作成代としてプラス20-30万円程度予算が必要になるけど、メリット、デメリットを天秤にかけて、納得いくプランを選択して欲しい。

予算の制約がある場合には、フラッシングという部材を使う選択肢しかない。

フラッシング施工は、既存の瓦をどかして、煙突貫通、固定させて、フラッシングを被せて、そこに瓦を戻す施工方法だ。

現場で最大限に雨漏れが発生しないように考慮するけど、フラッシング底部と瓦の取り合い部分は立ち上がりなしで置いてあるだけなので物理的に隙間が発生する。煙突施工前には連続して葺かれている瓦が、煙突を貫通させることで途切れるので、物理的な隙間が必ずできる。そのため、強風の際には雨が吹き込んで雨漏れの原因となる。漆喰などで隙間を埋めてしまう施工方法もあるけど、その場合でも防水は完璧ではないので、隙間からしみ込んでくる。ふさいでしまうことで、しみこんだ雨水が抜けにくくなり、逆効果になることも多い。

また、フラッシングそのものも経年劣化で穴が開いて雨漏れのリスクがあるし、フラッシングと煙突との取り合い部分もコーキングや防水テープでの処理なので、経年劣化すると雨漏れのする宿命だ。

ローコストのため雨漏れリスクのオンパレードの施工方法であることは否めない。

【フラッシング施工のメリット】 ローコストで短い工期/すっきりとしたシンプルな見た目
【フラッシング施工のデメリット】 雨漏れリスクがある/煙突を屋根の上で高く立ち上げられない

写真で見ると屋根材から煙突だけが突き出していて、ぱっと見は綺麗にすっきりに見えるかもしれないけど、近くでアップで見たら上記のデメリットの説明が良く解ると思う。

ちなみに、今回の高槻の現場では、いつものようにチムニー施工を提案したけど、低予算を希望されたので、フラッシング施工となった。普段はチムニーでの煙突施工が多く、あまりフラッシング施工を紹介することがないので、この機会に雨仕舞いの詳細や、瓦を葺く前の防水処理について紹介しよう。

煙突を野地板に固定

最大限にやれるだけの防水処理はほどこす

最後の屋根材(瓦)を戻す

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