国産唯一の鋳物薪ストーブメーカー岡本AGNIシリーズの特徴は、いくつかある。
【燃料について】
日本の国土にたくさんある針葉樹を主燃料として使えることを目的とした設計だ。
一般的に針葉樹は比重が軽くて油分が多いので、そればかり燃やすと燃焼温度が高くなりがちだ。気をつけて焚かないと高温で、薪ストーブにダメージを与えやすい。焚きつけの時に針葉樹を使い、その後、炉内温度がある程度上がったら広葉樹に切り替えるとか、広葉樹に混ぜて使うなどの細やかな配慮が必要になってくる。
しかし、岡本のAGNIシリーズ(大きさが3タイプ選択可能、詳細はメーカーサイト参照)は、針葉樹ばかり燃やしても、温度が上がりすぎない燃焼方式で安心して、燃焼のどの段階でも安心して針葉樹だけを使うことが可能だ。
AGNI-C
AGNI-CC
AGNI-hutte
【精度について】
国産なので、輸入経費にお金がかかっていない。
日本人の人件費(つまり研究開発、組み立て費)にお金をかけていることになるので、欧米製と同じ価格であれば品質が高いということだ。
精度の良さは触れてみれば明らかに良いのが実感できる。扉の開閉の際、空気調整のレバーの手応えなど、写真で見るだけでは感じることのできない品質を感じる。輸入品と比較してみれば瞬時に判ると思う。
分解性、メンテナンス性の良さも際立っている。
【日本人ならではの設計】
薪ストーブで料理するのは日本人ならではだ。ヨーロッパでは、薪ストーブ料理をする人はあまりなく、料理に対する配慮をしている薪ストーブはクッキングストーブ以外にはあまりない。
ヨーロッパ製の機種は天板が二重構造になっていて、天板温度があまり上がらずに、天板料理があまり得意でない機種もあるので、天板で調理しようと考えている人は要注意だ。
AGNIシリーズは温度が400℃近くまで上がるグリドルが標準装備、そして炉内調理がしやすい専用五徳がオプションで選べる。この専用五徳は、熾火の量に応じて、炉内で高低、二か所の位置の高さにセットできる、きめ細やかな設計となっている。製品の性能をフル活用して、楽しく美味しい薪ストーブ料理ができる。
下に、炉内で専用五徳と天板のグリドルをフル活用した、薪ストーブ料理の一例を挙げる。
豚肉の塊を炉内で焼いて表面に焼き色をつけてから、ダッチオーブンに入れて、玉ねぎで蒸し焼きにした。肉の表面に焦げ目をつけることで、肉汁を閉じ込み、野菜の水分だけの低温調理で肉の中までじっくりと火を通すレシピだ。
今回は玉ねぎを使ったけど、長ネギでも、白菜でも、キャベツでも同様に美味しくできる。肉は豚肉でなくても、鶏肉でも牛肉でも、その時に手元にある材料で大丈夫だ。
良い道具を使うとテンションが上がり、料理もより一層楽しくなる。
炉内と天板のどちらも、料理する際に、何ら不満のない、便利な活用方法ができるのがAGNIシリーズの特徴だ。
今回紹介したレシピは、全く水を入れずに食材の持つ水分だけで蒸し焼きとなるので、素材の味と旨味が凝縮されて、絶妙のハーモニーとなる。
このように、国産唯一の鋳物薪ストーブメーカー岡本のAGNIシリーズは、暖房だけでなく、料理も得意で、お勧めモデルの一つだ。
AGNI-CCは、かわはら薪ストーブ本舗 成田店のショールームで実演機として置いてあるので、アポイントを取っていただければ、実物が見学可能だ。
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コメント
排気温度はどれくらいでしょうか?高ければペチカに繋げますね。素晴らしい!
ゆうじさま;
排気温度は実測したわけではないのでコメントできません。
基本的に薪ストーブは煙突のドラフトの力で燃焼するので、ペチカにつないでしまうと正常な燃焼をしません。
ペチカはそれなりの設計の炉を使う必要があります。