薪ストーブ設置の検討をしている人の多くは、薪ストーブの生産国やメーカー、機種にはこだわっても、煙突はただの黒い鉄のパイプのように見えてしまって、どれでも同じと考えて、あまり深く考えずに、購入している。これは、とても残念なことだ。
実は、煙突は薪ストーブ本体以上に重要なパーツで、値段も薪ストーブ本体以上に高額なのだ。それなのに、品質、構造、性能のばらつきが極めて大きい。薪ストーブ以上に、しっかり見極めて選択したい。
かわはら薪ストーブ本舗では、「他社で施工した二重断熱煙突で、雨水がしみこんでしまって、使い物にならなくなってしまった」という相談を受けて、交換する工事を複数行っている。
このように、同じように見える二重断熱煙突も、品質は大きく違うのが実情だ。
また、シングル煙突施工も論外で、排気温度が冷えてしまって十分なドラフト(上昇気流)が発生せずに、薪ストーブの燃焼が悪くなる。結局は二重断熱煙突に入れ替えということになる。
このように、他社施工のNG煙突を、安心、安全の国産の二重断熱煙突に入れ替える工事を、かわはら薪ストーブ本舗では、数多く行っている。
具体的には以下の3つのメーカーから、お客様宅の状況や環境、お客様のニーズによって選択している。
「新宮商行SCS匠」
「メイク ヨツールパイプシステム」
「メトス 高木煙突」
最初から薪ストーブ本体だけでなく、煙突も生産国、メーカー指定をして、安心して長く使える煙突をゲットしよう。
高温多湿、多雨な日本の環境に合わせて設計された国産煙突を指定して見積してもらおう。その際に「国産煙突は歴史がない」「国産煙突の信頼性が判らない」とか言って、国産煙突から自社取り扱いの海外製に誘導する薪ストーブ屋も現実にあるので、要注意だ。
施主さんの方できちんと明確に指定せずに、薪ストーブ屋任せにすると、ローコストの海外製の品質の低い物を使われるケースが多く、上で紹介したような実例のように、数年後に、やり直し工事を余儀なくされて、出費がかさむので要注意だ。
撤去したNG煙突は、他の現場で使うわけにもいかず、ヤフオクなどで中古で売ると信用に関わるし、NGと判っている物はジャンク品と言えども使ってもらいたくないので、処分するしかない。
↓ 画像クリック(タップ)で応援をお願いします
(ランキングに参加しています)
コメント
私も12年前になるんですが川原さんのお陰並びにファイヤーなんちゃら軽井沢【確かファイヤーワールド軽井沢=今は廃業】のHPを良く読み込んだ為に軽井沢の別荘新築では高性能な国産煙突を選んで変更して大正解。
たまたま工務店が指定した薪ストーブショップは高木煙突に変えて呉れましたが値段も工務店マージン込みでお高いお高い定価の90%!笑
しかしヨツールはドラフトが良いので可変ダンパーを後で付けたりしましたが、その薪ストーブショップは工務店さんしか向いて居なくてホントに提案が何も無く困りました。
しかしながら今では高性能な国産煙突のお陰で極めて快適で二台目の石製薪ストーブに買い替える時でもこの高木製のヨツールパイプシステムだけはそのまになりそうですね!
うさぎさま;
煙突はそれで良かったですが、角トップのチムニートップに断熱材なしの問題のある施工で、結局、私が修正工事した記憶があります。
このように工務店下請けの薪ストーブショップは、コストや手間をカットするために、見えないところで手を抜いているケースが多いです。