特注制作した1000ミリ角の角トップの取り付け

今回の山形の新築の現場は、「引っ越し前に住んでいた家から煙突や薪ストーブ一式を全部取り外して、移設する」という依頼を当初は受けていた。そのため、既存住宅と同じサイズの950角のチムニーで建築工事が進んでいた。余裕をみて1000ミリ角の角トップを制作した。

しかし、実際に新築工事が進んでいるうちに「既存住宅は煙突や薪ストーブをつけたまま売却して、新築の方には新品で取り付ける」ということに急遽変更になった。最初から、新規設置の予定であれば、既製品を使うサイズでチムニーを建築工事で進めるが、今回は、いつもとはだいぶ違うジャンボサイズのチムニー、角トップでの施工となった。チムニー内寸もかなり広めで既製品の煙突固定金具がギリギリで使えるサイズだった。

既製品の煙突固定金具がギリギリ使えた

とても大きな角トップなので、普通は「蓋」「本体」「ベース」と3つに分割して屋根の上に運ぶが、今回は「本体」をさらに「ルーバー」と「スカート」に分解して4つに分解して運んで、チムニーの上で乗せながら組み立てていった。

特注の1000ミリ角の角トップもスカート部分とルーバー部分を分解した

まずはベース部分へスカートの取り付け

今回特注制作した角トップは、本体のスカートからのせり出したパイプの、二重断熱煙突への飲み込み寸法(チムニー天端からの煙突の突き出し量)を30-50ミリで設定するのが正解のようだった。25ミリの断熱材をベースに敷き詰めるので、煙突を30ミリチムニー天端からせり出す設定だと、ほぼ断熱材の上端と煙突の先端が同じ高さになる感じだ。

メトスの角トップの場合は125ミリ煙突が突き出す設計になっているので、メトスに慣れれている私はかなり違和感があるけど、それぞれの角トップのメーカーによって設計が異なるので、それに応じた施工をする必要がある。

今回も採用したメトス式の角トップ本体の上下の縁が切れていて、本体下部のパイプが二重断熱煙突に突き刺さるタイプは煙突の先端の高さの設定が、かなりシビアなのだ。短すぎると飲み込み量が不足するし、長すぎると角トップ本体と煙突が干渉して取り付けできなくなる。また煙突芯の位置の精度が悪いと、角トップ本体の芯の位置と合わずに、そもそもパイプが入っていかないということになり、煙突取り付けの際は、ミリ単位の精度が求められる。

ちなみに一般的な角トップはメトス式のように上下の縁が切れておらず、二重断熱煙突がそのまま角トップ本体の上部に入って、ストームカラーで防水処理する仕様が多い。この場合は多少の突き出し量の変化や、煙突芯の位置の精度はそれほど大きな問題ではないので、数ミリずれても何の問題もなく、かなり気楽に作業できる。

関西ツアーを終えて、そのままの流れで、北軽井沢や千葉へ戻ることなく、栃木県のありがた屋さんの栃木県の現場で、煙突工事をした。 ...

雨仕舞や耐久性の良さを取るか、施工性の良さを取るか、どちらを求めるかだ。外からは同じように見える角トップでも、かなり中身の違いは大きい。

普通であれば、上記手順のところと、チムニーか完成した状態での写真を撮るけど、この日は15時から雨の予報だったので、作業の進行優先で、作業後も屋外で使ってに出してあった工具や資材を片づけたり、室内に入れたりでドタバタしていて完成したチムニーの写真を撮っている余裕がなかった。

室内側の煙突固定

こちらも、既存住宅の化粧板を使う前提だったが使えないので、一応は既製品の化粧板を持参したけど、予想通りサイズが全然違うので、煙突貫通部分の穴をふさぎきることができず、現場の寸法に合わせて特注制作して、後日取り付けることになった。(煙突を取り付けた後でないと、化粧板の寸法が確定できない)

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