煙突を背面出しすると、天板出しと比べて燃え方が違うのか?

「煙突を薪ストーブの本体の背面から水平に出すと、天板から垂直に出すよりも燃え方が悪くなるのでは?」と考える人もいるかもしれないけど、どんなことは全くない。煙突を本体から、水平に出しても、垂直に出しても、燃え方はあまり変わらない。(横引きは1メートル以内で、なおかつその後に十分な垂直の高さがあればという前提)

煙突を背面出しすると、天板が広く使えて、煙突が目立たずに、すっきりして見える。

煙突を背面出しして、すっきりした天板

軽井沢では、まだ肌寒い日もあり、今回設置工事した日もそうだった。既存のボイラー付きの薪ストーブの使用の際には、「煙が室内側に漏れてくる」「あまり暖かくない」という問題があったそうなので、今回のグランデノーブルデポは、そうならないような使いこなしのポイントを、実際に火入れして、説明してきた。

ボイラーとオーブンのついた多機能な薪ストーブを撤去して、シンプルな普通の薪ストーブに入れ替えたいという案件だ。 「あまり暖かく...

早速火入れ

アルテックのソープストーン製の薪ストーブは、温度が上がって安定燃焼した時に最適な空気量になるように設計されているので、焚きつけ時には空気を全開にしても足りなくて燃えにくい傾向がある。そのため、火入れ直後から20分程度は灰受け皿を少し手前に引き出して、空気をブーストしてやると、楽に燃えてくれる。

また、炉内温度が十分に上がってない時に太い薪を大量に入れると、不完全燃焼して煙や煤が大量発生するので、最初は細割り中心で燃やしていく。

最初の焚きつけ時は灰受け皿を少し手前に引き出して空気をブーストすると楽に立ち上がる

この後に追加薪は、炎の立ち上がりが弱くなってきたら、順次行うが、その際も、炉内温度が十分に上がるまでは、太い薪は入れずに、細割りだけで立ち上げていく。焦らず大量に薪を入れずに、少しづつ気長に燃やしていく方が結果的には、良好に早く燃えてくれる。

天板温度が220℃程度になったら炉内が暗くならない程度に空気調整

天板に温度計を置かなくても、炉内のバーミキュライトやソープストーンに付着した黒い煤が焼けて白くなってきたら、炉内温度が上がったと判断できる。そのため、アルテックのソープストーン製の薪ストーブは天板温度計なしでも、状態を目視確認で判断できる。

全く同じ機種をかわはら薪ストーブ本舗北軽井沢店のショールームに置いているけど、お客様のところと比べると、空気の絞れる量が全然違う。お客さまのところは二階建ての高さの十分な煙突高さが確保されているので、ドラフトが良くしっかり空気を絞れるので、燃費も良く、なおかつガラスの汚れも少ない。一方ショールームの方は平屋で煙突が横引きが長く、高さも確保できていないので、お客様のところと対照的に空気を絞れないし、ガラスの汚れも大きく、まるでで違い、別物だ。

これだけ煙突によって、薪ストーブの性能や使い勝手、使い心地が違うのが現実なのだけど、こういう機会でないと、なかなか比較体験することはできない。

順調に燃えて、綺麗な二次燃焼のオーロラ炎となった

安定燃焼に入ってからは、換気扇をつけてみたけど、室内側に煙が漏れてくるなどの問題もなかった。柔らかなソープストーンからの暖かさを感じる状態となった。実際に次の薪ストーブシーズンに入ってから実稼働するのが楽しみだ。

鉄のストーブとは全く違う、ソープストーンならではの柔らかな暖かさを、多くの人に体験して欲しい。今回の施主さんも、鋳物製→鋼板製とこれまで2台使ってきて、「3台目にして、ようやく理想の薪ストーブに出会えた」と喜んでいた。数多くの薪ストーブを体験してきたベテランユーザーを満足させることができるのがアルテックのソープストーン製の薪ストーブなのだ。

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