雨漏れでのやらかし案件?

半年位前に煙突工事、薪ストーブ工事をしたお客様から連絡があって「雨漏れしてきた」ということだった。取り急ぎ、確認に行くと、煙突工事した場所から横に1メートル位離れたところが濡れていて、煙突周りには雨漏れの痕跡を発見できなかった。

この冬の雪や、これまでの風で瓦がずれたりする可能性もあるので、目視確認しても瓦に異常は見られなかった。かなり強い雨の時でないと、雨が垂れてくる場所を特定できない状況だ。

これまで半年の間にも強い雨の時はあったのだから、施工不良の場合はもっと早く雨漏れしているはずだ。

漏れている場所が特定できないと、対策のしようがない。とりあえずは、煙突や化粧板を取り外した状態のままにしておいて、雨の時に、お客様に天井裏を確認してもらい、漏れているところを特定してもらうことにした。

その後の強い雨で、場所が特定できた。煙突より水下側の屋根から雨水が垂れてくるということだった。

場所が特定できたので、雨降りの後に、すぐに現場へ行って、その場所の瓦を剥がしてみた。

まずは瓦を取り外して状態を確認

雨降りの後に行ったので、痕跡を見つけやすかった

煙突の施工範囲より下側の防水紙が経年劣化で破けていて、そこから雨水が流れ込んでいた。

天井裏から野地板を観察すると、この部分だけでなく、他の部分も光が漏れて見えている場所もあったので、その部分はやはり防水紙が破けているわけだ。棟の漆喰も劣化していて、そこから雨が流れ込んでる可能性もある。

このように、煙突とは関係ない部分から雨水が流れている可能性もあり、切り分けが難しい。完璧に対策するには、一度瓦を全部剥がして、屋根面全部の防水紙を新品に交換して、棟瓦の漆喰も補修する必要がある。

古民家で煙突工事する場合は、煙突の施工部分だけでなく、その水上側も、水下側も全部防水処理するくらいしないと安心できない。

煙突の施工範囲の下側の防水紙が経年劣化で破けていて、そこからの侵入

鉛シートで全体的に覆ってから、瓦を戻す

この対策の後、また強い雨の後にお客様に確認すると、雨漏れは止まったということだったので、ひとまず安心だ。

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