この写真は薪の不完全燃焼で煙突から白い煙がモクモク立ち上がっている状態です。
乾燥不足の薪を焚くのはリスクが大きい
写真のような煙が出ていれば、煙突内に煤が大量に付着します。
そして
「本来なら燃えるはずの成分=煙」
が大気に捨てられていますので、非常に燃焼効率が悪いです。
もっとも燃焼効率以前に近所からのクレームで薪ストーブが使えなくなると思いますが。
なぜこういう状況になるのでしょう。
「焚き方のテクニック」もありますが、
「薪の質」
が大きく影響しているのです。
「乾燥不足の薪を焚く」
ということは
「薪に水をかけながら燃やしている」
のと同じ意味です。
どんなに高性能な薪ストーブを使ったとしても、未乾燥の薪では温度が上がらず白い煙が多く出ます。
薪ストーブでは解決できない
「煙を出して近所迷惑にならないように」
するため「排気のクリーンな高級機を選ぶ」のは何の対策・解決にもなりません。
煙がモクモク出ているこの状況を改善する最も効果的な方法は「高性能な薪」、つまり「充分乾燥した良質な薪」を焚くことに他なりません。
薪ストーブ本来の燃え方は、このように空気を絞ってオーロラ状態になっても、煙突からは透明な揺らぎだけが見えている状態です。
もし、オーロラ状態で煙突から白い煙が少しでも見えるようであれば、薪の乾燥を疑ってみましょう。
入手した原木はなるべく早く割りましょう
薪を購入せず頑張って薪作りしている方もたくさんいらっしゃると思います。
玉や原木を集めるのに労力を使い果たし、集めた原木が放置されがちなのはわかります。
ですがあまり長期間放置せず早めに割って、乾燥期間を充分に確保しましょう。
薪ストーブのシーズン終わり、春に割った薪が「次の冬」に燃やせるかと言いますと、普通の乾燥方法では正直無理があります。
シーズンが始まるまでに実質半年程度の乾燥期間しか確保出来ないからです。
今割った薪は「次の次の」冬の分です。
春に割った薪を、その同じ年の秋冬に焚いている流れではいつまで経っても快適な薪ストーブライフは送れません。
2年乾燥薪の燃焼
炉内が十分に高温になってから空気調整してオーロラ状態を作ります。
二次燃焼空気の流れを感じるクリーンバーン機特有の炎です。
空気をギリギリまで絞ったこの状態で外に出てみます。
中央の窓付きチムニーの角トップから排煙していますが、目視確認できる白い煙はまったく出ていません。