2019年最後の仕事は薪ストーブ入れ替え工事

旧年中の最後の仕事は、既存の薪ストーブを、別の機種に入れ替える工事だった。
「これまで新築時から8年使ってきた薪ストーブを、いくらガンガン焚いても、部屋が全然暖かくならない」ということで、相談を受けていた。
まずは薪ストーブ本体はそのままの状態で、シングル煙突だったのを二重断熱煙突に入れ替えてドラフトを強くして燃焼効率を上げてみた。

吹き抜け部分がシングル煙突で施工されていたものを、二重断熱煙突に交換する工事の依頼を、この春に受けていた。 これまで、何度もこのパター...

まずは、この状態でしばらく使ってもらった。
結果、それでも、あまり改善されなかった。

シングル煙突の状態で本体だけ入れ替えても、その薪ストーブの本来の性能を発揮できないので、段階を踏んで一つづつ切り分けていく作戦だ。
(もし同時に煙突と本体を交換してしまうと、どちらの影響なのか切り分けるのが困難)

二重断熱煙突で、既存の薪ストーブの能力をフルに使っても熱量が足りないということが確認できたので、最後の手段で、各社の最大級のサイズの機種から選ぶことになる。

それそれのメーカーの素材(石、鋳物、鋼鈑)などの一長一短を説明して、お客様の望む使い方で、どのメーカーにするのかベストなのかコンサルを行った。

最終的に北軽井沢店のショールームのデモ機としても使っているネスターマーチンのRH43に決まった。
実際にお客様にご来店いただいて、焚きつけから巡行状態になるまでの、立ち上がりの速度や、燃焼時の炎の様子を時間をかけて見てもらって、納得の上での決定だ。

何とか年内ギリギリに設置工事できるスケジュール調整ができて、年末の28日(土)に行った。お正月を新しい薪ストーブで暖かく過ごしてもらうことができて、良かった。
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大切に使われてきたダッチウェストの赤いホーローのクリーンバーンモデル
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煙突を取り外し、ウォーミングシェルフも撤去して運びやすくする(扉やロストルなども分解して軽量化する)
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RH43を搬入、設置の後、すぐに火入れしての説明に入る
立ち上がりの速さ、その後の体感温度、室温の上昇ともに、明らかに前の機種との違うことを実感してもらって、満足してくれている様子が伝わってきた。

私も北軽井沢店のショールームで、普段から焚いているモデルなので、特徴や性能を熟知しているので、お客様に自信を持って勧めることができたが、実際にお客様の自宅で使用してもらって「大満足」という感想、印象のフィードバックをいただけて、うれしかった。

かわはら薪ストーブ本舗の二号店は、北軽井沢(国道146号線/ロマンチック街道沿い)にございます。 北軽井沢店の…

建物の断熱性能、空間の容積に応じた適切なサイズの薪ストーブの機種の選択が、快適な薪ストーブライフのキモということが、今回の案件からも実感できた。

これは、実はカタログスペックを見ただけでは、判らないことだ。各メーカーごとに出力算出の基準が違うので、メーカーが違うと横並びで数字を比較しても意味ないということだ。
車の燃費の数字が計測方法によって、全然違うのと同じようなことだ。計測方法、算定基準が違う数字を比較しても、何ら意味はないということだけど、そのこと気がついている人は意外と少ないように思われる。

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設置初日から、いきなり炉内調理
このユーザーは、普段から薪ストーブ料理で積極的に炉内を活用されていた。そこで、躊躇することなく、取り扱い説明の後、そのままの流れで薪ストーブ料理に突入した。

そして夕食をご一緒させていただいた。今回は焼きチーズカレーだ。側面に立ち上がるオーロラ炎でチーズを溶かして表面に焼き色をつけるピザと同じ作り方。適切な熾火の量、炎の立ち上がり方を再現すれば百発百中で確実に成功する。
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焼きチーズカレーの出来上がり
薪ストーブ料理の美味しさは、一度味わってしまうと病みつきになる。
これまでも、ピザ、焼き魚、ステーキなど炉内調理でガンガン活用されていたということで、熾火の時の食材の投入のタイミングなども、ご夫婦ともに理解されていて、スムーズに調理が進んだ。

調理の後は、再び、目いっぱい薪を投入して、綺麗な青白いオーロラ炎を楽しんだ。この写真からも、薪ではなく、薪から立ち上がった煙(高温のガス)が燃焼していることが、青白い炎が多いことから理解できると思う。ネスターマーチンのRH43は縦長の大きなガラス越しに、迫力のある綺麗な炎が楽しめる満足度の高い薪ストーブなのだ。

私が帰った後には、普段と明らかに違う体感温度30℃、暑くて窓を開けるという状態まで行って、翌朝も暖かく迎えられたという報告をもらえた。「薪の消費量も以前より断然少なくなって、より暖かい」という良いところ尽くしのお客様のインプレだった。以前に他の機種を使っていたから比較対象があるので、お客様の生の声は説得力が大きいと思う。

なお、今回、撤去したダッチウェストのクリーンバーンモデルは、たまたま厳寒の嬬恋村の大空間に合わなかっただけで、特に不具合があるわけではない。

壊れているならば廃棄処分だけど、まだまだ現役で使える状態で、使わないのはもったいない品物だ。中古だから、それなりの使用感、傷、汚れなどはあるが、そういうことは気にしないで、「格安の中古品を欲しい」という人がいたら、相談に乗るので、連絡して欲しい。値段については、運搬、搬入、設置工事、煙突工事なども絡んでくるので、ケースバイケースなので、個別に見積りする。

「薪ストーブ店に見学に行ったけど、ネスターマーティンは暖かくない・・・」 ネット上でたまに見かける意見です。 …

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コメント

  1. Mr.トリデ より:

    FBの記事を見て、「たしか最近煙突を替えたばかりのはずなのに!?」とびっくりしました。謎が解けて、新年早々スッキリ出来ました♪

  2. かわはら より:

    Mr.トリデさま:
    あけまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
    お客様の方は「煙突と薪ストーブ本体同時交換しても良い」くらいの感じだったのですが、そうしてしまうと切り分けできないし、既存の薪ストーブの能力をフルに発揮させない状態で撤去だとまずいと判断して、段階を踏むことを提案させてもらいました。

  3. うさぎ より:

    ベストな薪ストーブライフの愉しみ醍醐味がありますね。                               ガラスもデカいデザイン性の高いネスターマーティンrh43は炎がめちゃくちゃキレイ。同じフラッグシップとなるネスターマーティンs43よりガラスや燃焼質(炉内容積)が大きい分カタログスペックは同じでも輻射熱などトータル満足度や若干暖かさも強いんでしょうね。

  4. かわはら より:

    うさぎさま:
    単純にカタログスペックだけでは語れないところが、アナログな薪ストーブです。