チムニー内への煙突固定金具の取り付け

今日の記事ではチムニー内に煙突を固定する際の手順を解説しよう。煙突のメーカーが違うと、固定金具の形状や仕組みも若干違うけど、基本的な手順は一緒だ。ちなみに、今回は国産の新宮商行の煙突部材を使用している。

まずはチムニー天端に煙突固定金具を取り付ける

この新宮商行の金具「ルーフスライドサポート」はチムニーの内寸365mmから620mmまで寸法調整できるようになっているけど、幅が450mmなので実際には460mm以上の内寸のチムニーでないと現場での加工の必要が出てくる。

現場の都合で460mm未満の内寸のチムニーになってしまう場合には、メトスあるいはメイクの煙突を選択した方が無難だ。

このように国産の二重断熱煙突を使用する場合でも、現場の状況に応じてメーカーを使い分けている。

チムニー上部に取り付けた金具から下げ振りを垂らす

天端側の固定金具の取り付けが完了したら、そこから下げ振りを垂らしてから室内側の小屋裏の固定金具の取り付けに入る。

単純にチムニーの内側の壁面から何ミリと上側と下側で寸法を合わせても、煙突は垂直にならない。チムニーの内壁のケイカルそのものが垂直に取りついていることは少なく、傾いたり歪んだりしていることが多いので、内壁からの寸法は当てにならない。下げ振りを垂らして地球の重力を信じて基準にしないと煙突の垂直性が確保できないのが現実だ。

下げ振りの位置に合わせて、小屋裏の固定金具を取り付ける

上下の固定金具が垂直線に同一になり、なおかつ水平になるように固定する

この金具の取り付け精度で煙突の垂直性が決まってくるので正確に作業する

固定金具を仮止めしたら、下げ振りの糸と接しているかどうかを再確認して、ずれているようであれば、何ミリずれているかの寸法を取って、その寸法分固定金具の取り付け位置を修正する。狭い場所で一人で作業していると、保持する時の力具合、視線の向きなどによってずれてしまうこともあるので、チェックしながら確実に進めていく。

急いでいるからといって、この部分の取り付け精度がイマイチなまま、煙突を固定してしまうと、修正するためには煙突を取り外す必要があり、余計に(何倍も)時間がかかってしまう。急いでいる時ほど、慎重にゆっくりと確実に仕事を進めていくのが近道なのだ。

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