今回の横須賀の海の見える家に設置した薪ストーブのネスターマーティンH43には、専用のオプション品の耐震装置を取り付けることができる。これは炉台に埋め込んだアンカーボルトに薪ストーブを直接固定できる優れものだ。
このような可能性を減らすために開発された商品で、ネスターマーティンS33, S43, H33, H43の4機種に装着可能だ。費用の方は炉台の状況、施工の仕方よって大きく変わってくるが、装着なしと比べて概ね10万円程度プラスと見ておけば良いだろう。
ネスターマーティン専用耐震装置の取り付けの際は、薪ストーブの設置前に炉台にアンカーボルトを埋め込む必要がある。アンカーボルトの位置は図面から煙突芯の位置からも割り出せるけど、実際の施工の際は図面の位置通りに厳密に煙突芯が来ないケースの方が多い。チムニーの工作精度も数ミリの誤差はあるのが現実なのだ。
そのため、実際に現場で、薪ストーブを煙突をつないでアンカーボルトの穴の位置に印をつけてから、一度薪ストーブを移動してアンカーボルトの穴を開けて、アンカーボルトを埋め込んでから、再び元の位置に戻すというように手間をかけた方が確実だ。
煙突を取り付ける際に、位置を微調整する可能性もあるので、遊びを持たせた状態で仮止め状態にしておく。最終的な位置が確定したら、ワッシャーをかましてから、本締めする予定だ。
このネスターマーティン専用耐震装置と、かわはら式耐震煙突固定法を組み合わせれば、さらに安心感が増すだろう。この現場も、後日そのようにする予定だ。この日はまだ建物の引き渡し前の段階だけど、お客様の入居後に、完成して火入れの際は、またレポートしよう。
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