徹底解説その1 ソープストーン製の薪ストーブ アルテック”Altech” グランデノーブルデポ

アルテック”ALtech”社のソープストーン製の薪ストーブグランデノーブルデポの詳細解説のその1は、灰受け皿だ。

ソープストーン製に限らず、最近の薪ストーブの傾向として「非常に少ない空気でゆっくり燃費良く燃やす」という設計、傾向となってる。グランデノーブルデポもその傾向通りなので、最初の焚きつけ時には空気量が少なくて燃やしずらい。そのために、薪を投入する扉を少し開いたりして空気を送り込むことも有効だけど、灰受け皿を使って、炉の底からの空気を積極的に送り込むことも可能となっている。焚きつけ時の立ち上がりが、とても良くなる。

また、一晩焚いた後の翌朝の再着火の時には、灰の中に熾火が埋もれているので、それを寄せ集めて灰受け皿を手前に引き出して、炉の下部から空気を送り込むと、すぐに熾火が元気になって炎が立ち上がる。そこに焚きつけ用の薪を置けば、容易に点火する。

このように灰受け皿のポジションで焚きつけ時に不足しがちな一次燃焼用の空気を積極的にコントロールできる。

注意しなければいけないのは、この灰受け皿のポジションでの空気コントロールは焚きつけ時の温度が炉内温度が低い時だけ許される。ある程度温度が上がったら、忘れずに元の位置に戻して空気を遮断しないと、異常燃焼して炉底のロストルを破損したり、薪ストーブを壊すリスクもある。忘れてしまうような人は、灰受け皿をいじらずに、扉の開閉だけで、焚きつけ時の足りない空気量をコントロールした方が良いと思う。

炉の下部が引き出し式の灰受け皿となっている

完全に取り出して、たまったら灰を捨てられる

本来の機能はバケツなどに灰を移さなくても、灰受け皿から、灰を直接捨てられるということなのだけど、それだけでなく空気量の制御にも使える。

灰受け皿にガスケットがついていて気密を取るようになっている

完全に閉じた状態

引き出し量を多くして、より多く空気を入れる状態

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コメント

  1. うさぎ より:

    ハイ受け皿の効用は毎日焚く場合確かには極めてらくちんですよね。
    (あけっぱは暴走過燃焼しますから取扱書上は厳禁ですが必需技)

    これが出来なくなってしまった新型ヨツール(F500も400も)は吸排気も超スローで一長一短あり僕でもアルテックにしたいくらい。

    アルテックも新型ヨツールも共に燃費は相当良いのは感心できますし!!

    • かわはら より:

      うさぎさま;

      同じくドブレのWDシリーズも灰受け扉だけ開ける技が使えない構造となりました。誤った使い方で壊されるのを防止する設計になっているようですね。