オランダのアルテック社のソープストーン製の薪ストーブ「グランデ ノーブル デポ」は蓄熱性が非常に優れている。
ガンガン焚いて一度蓄熱してしまうと、燃費が非常に良い。わずかな薪で、保温するだけで表面温度を保ってくれるからだ。しっかり蓄熱して、炉内に熾火がたっぷりの状況になれば、コロ薪を一個入れただけで1時間維持してくれる。
体感的には、普通の鋼板製や鋳物製の薪ストーブと比較して、薪の消費量が半分位というイメージだ。

熾火たっぷりの状態に追加薪をする

コロ薪クラスの小さな塊を1個だけ頭注

炉内に入れるとこんなサイズ感

すぐに炎が回る
良く観察すると薪の表面から炎が立っているわけではなく、周辺の空間のガス(煙)が燃えていることが解る。薄い淡い色のオーロラの炎が、薪の周辺をバリアのように囲っている感じの燃焼だ。

なんと1時間も持って、まだ原型をとどめている
薪を直接燃やすのではなく、熾火に熱された薪の表面から出た煙が、蓄熱した炉内の熱で引火して炎になるという燃え方が、燃費の良さの秘密だ。燃え方を観察していると、非常に薪ストーブ本体の気密が良いことが解る。
薪の投入頻度を減らしたいという希望がある人には、とても合った薪ストーブだ。
この記事では、追加薪の時にコロ薪1個で1時間持ったけど、普通のサイズの薪を2本程度投入すれば、次回の薪の投入は2-3時間後でも余裕で火がつく感じだ。
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コメント
蓄熱性能は確かに鋼板より石が優秀なんだが、
バーミキュライトの保温と反射性能も捨てがたくて、
焚き方と環境次第では、鋼板製でも面白く焚けて燃費が良い。
最近嵌ってる消し炭作戦がそうだ。
焔が消えた後に給気を2割まで絞ったり、全閉したり・・・
焚いたからと言って、必ずしも燃え尽くさない焚き方もありかなと、
今シーズンはアンビションのおかげで、面白い焚き方を一つ体現できたのは収穫だったわ。
薪焚亭さま;
素材の違いや、機種ごとの個別の特性を生かした使い方があって面白いですよね。